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【最新!】2023年11月現在、音楽制作用Macを選ぶならこの2択!

2023年10月31日、M3チップを搭載する新しいMacがいくつか発表されました。今年始めに書いたDTM向けのMac選びの記事が今でもいいねされることが多く、需要があるのかなと思い2023年11月最新ver.を書きました。

結論を先に書くと、オススメはズバリこちらの2機種です。

Mac Studio
Apple M2 Max(12コアCPU、30コアGPU、16コアNeural Engine搭載)
64GBユニファイドメモリ
512GB SSDストレージ
354,800円(税込)

14インチMacBook Pro 🆕
Apple M3 Max(16コアCPU、40コアGPU、16コアNeural Engine搭載)
64GBユニファイドメモリ
512GB SSDストレージ
608,800円(税込)

以下が詳しい解説です。


重要なポイント

まずは候補となる機種を絞るためのポイントをご紹介します。

最重要視すべきはRAM

まず、DTM作業において最も重要視されるのはRAM(メモリー)です。DAWソフト本体とは別で購入するサンプリングソフトはどれも大容量で、それらを鳴らすために一時的にRAMに読み込ませる必要があるからです。

どのくらいのRAMが必要かを下記の通りざっくり分類してみました。
・16GB:ライトユーザー。別売りの音源を使う予定が無い。
・32GB:ミドルユーザー。バンド系などでギターやベースの生録音がメインだが、ドラムやストリングスなど要所でいくつか別売りの音源を使いたい。
・64GB:ヘビーユーザー。フルオーケストラ、民族音楽など別売り音源をメインとして何十トラックも同時に鳴らしたい。
・96GB以上:上記のさらにパート数の多い楽曲を鳴らしたい。ガチプロ。

人やジャンルによりけりですので、あくまで個人的な肌感ですが、総括すると32GB〜64GBが適当だと思っています。ちなみに自分が現在使ってるMacのスペックはこちらになり、今も特に不都合は感じなく快適です。

MacBook Pro(14インチ、2021)、M1 Max、RAM 64GB

RAMは後から増設できない

現在主流となっているMacは、ほぼ全機種RAMの増設は不可となっています。メモリが基板本体に直付けされているのが理由です。つまりは後から後悔しないような容量を選択する必要があります。

CPUとメモリの上限は紐づいている

ここも注意点で、新型CPUのM3チップは無印、Pro、Maxと3段階ありますが、それぞれ上限とされているメモリの容量が異なっています。
M3:24GBまで
M3 Pro:36GBまで
M3 Max:128GBまで

つまりM3 Proで64GBとかは出来ないようです

本体内蔵のSSDは少なくても良い

これは人によりけりかもしれませんが、上記で触れた別売りの音源は大容量のものが多く、ものによっては一つの音源で100GB以上あることも珍しくなく、全部合わせるとあっという間に数TBになったりもします。

これらを全て本体内蔵に入れても良いのですが(むしろその方が色々便利なのですが)、内蔵SSDの容量を多くすればするほどMacの価格がとんでもなく跳ね上がります。したがって外部接続のSSDを利用するのが一般的です。

逆に言うと、内蔵SSDのサイズがMacのコストを削減できる数少ない点でもありますので、良いのは買いたいけどなるべく安く抑えたい、という方は少なめの内蔵SSDを選択しましょう。ちなみに自分の内蔵は512GBです。

待ってても値下げはされない

Macはリリースからある程度日数が経っても、特殊な例を除き値下げはされません。どのお店で買っても新品はほとんど同じ価格です。20万円の機種があるとしたら1年後も20万円です。同じ機種の新しいバージョンがリリースされると過去のバージョンは公式では販売されなくなります。つまりベストな買い時は「新しい機種が発表された直後」です。

型式に左右されてはいけない

持ち運びをしないからデスクトップ、画面は持ってるから本体だけの機種、という選び方はMacにおいて悪手です。新機種のリリースが全機種同時に行われるわけではないので、時期によってはノートブックタイプのモデルが一番処理能力が優れている、ということも全然あり得るのです。

場合によっては、画面を持ってるけどiMacを買う、持ち運びする予定はないけどMacbookを買う、ということも選択肢に入れましょう。

機種選び

Mac Proは一旦選択肢から除外

まずMac Proは除外します。一番下のスペックでも100万円以上〜のスタートですので、そもそもMacProが買える人はこんな文章読む必要はないでしょう。好きなだけメモリを積んでください。

M1以前、Intelも除外

M3が発表になった今、一つ前のM2はまだしも、M1やIntel CPUをあえて選ぶ理由は全くありません。ほとんどのプラグインメーカーがAppleシリコン対応のアップデートをしているので、対応状況が不安〜というのももはや過去の話です。

RAM 64GB以上欲しい人向けはこの3択!

まずは自分を含め、本格的にDTMをやる方向けの64GB以上のMac。必要なメモリが多ければ多いほど選択肢が少なくなります。現行機種で64GB搭載できるのは以下の3機種。新型のMacbook Proはサイズ違いと考えると実質2択です。

  • 14インチMacbook Pro (M3 Max)

  • 16インチMacbook Pro (M3 Max)

  • Mac Studio (M2 Max or Ultra)

実質2択

RAM 64GBで最安スペックはこの2択!

Mac Studio
Apple M2 Max(12コアCPU、30コアGPU、16コアNeural Engine搭載)
64GBユニファイドメモリ
512GB SSDストレージ
354,800円(税込)

これが一番現実的

14インチMacBook Pro
Apple M3 Max(16コアCPU、40コアGPU、16コアNeural Engine搭載)
64GBユニファイドメモリ
512GB SSDストレージ
608,800円(税込)

高い!

同じM3 Maxでも16コアと14コアで搭載可能RAMが異なる

ちなみにこれは完全に盲点でしたが、注文画面を見ていたら選択できるメモリの容量が異なっていました。M3 14コアで64GBとかは出来ないらしいです。何故!

  • 14コア:RAM 36, 96GB

  • 16コア:RAM 48, 64, 128GB

これはイマイチ!

RAM 32GB希望の人向け

32GBになると選択肢は一気に増えます。M3にこだわるなら最新型のMacbook Pro(M3 Pro)という感じですが、高額になりますしDTMをやる上ではM2の機種でも著しく遅いということはないはずです。

最安はMac miniの240,800円(税込)です。発売は2023年の2月とまだ新しい方の機種ですし、ミドルユーザー向けとしてはminiでも問題ないのではと思います。映像制作もやる人であればMac Studioが良さそうです。

miniと言っても盛ればあなどれない。これでも全然良いと思います。
こちらの方がGPU強いです。ポート数は意外とあまり変わらない。
やはり一気に値段が上がりますね。

RAM 16-24GB希望の人向け

この範囲であればほぼ全機種が対象ですが、中でもこれがいいんじゃないかというスペックで3点選んでみました。iMacは最新のM3にアップデートされましたが、他に目立ったアップデートはなく、見た目が可愛いというのが唯一のメリットです。(だがしかし創作においてはそれも重要)

いずれもメモリ24GB、内蔵SSD512GBで組んでみましたが、16GB&256GB等へ変更し、もう少しコストを下げることも可能でした。ただDTMをやる上での最低スペックという印象ですので、ライトユーザーであっても24GB&512GBの方がより長く使え、ストレスが少ない制作が出来るはずです。

画面は別で購入が必要です。
持ち運び可能。
カラーバリエーションがかわいい。

以上がDTMer的おすすめMacでした。近年、物価が上がったことを実感しましたね。また新機種が出たら似たような記事書きたいと思います。今後とも何卒よろしくお願い致します。

ちなみに以前の記事はこちらにです。



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