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16 おちびさんが生まれたときのこと

出産にいたるまでいろいろありまして、まる2日間かかりました。
月のはじめで夫の休みの融通がきいて本当に良かったなと今でも思います。

写真は入院中の病院のお食事。
陣痛で苦しんでいる最中も時間通りに運ばれてくるので、美味しそうなのに全く手をつけられなかった食事もありました。残念…。

病院に入院してから出産までのことを今回は書いていきます。

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10/1(木)
午前4時頃、破水で目が覚めました。
この時から緊張しっぱなしで、夫を起こして病院に電話。
荷物を持って病院へ向かいました。

病院で診察を受けてそのまま入院。
おちびさんが心配でしたが、心音はちゃんと確認できて、ほっとしたのを覚えています。

破水があると、割とすぐに陣痛がくるそうですが、前駆陣痛も本陣痛も起こらなし、子宮口も全然開いていない。
おちびさんもあんまり降りてきていない。

午前中の診察で、陣痛促進剤を使うかどうか先生からお話がありましたが、おちびさんのタイミングを待ちたかったので、その日は促進剤はやめてもらうことに。
感染が心配みたいで、先生はやたらとすすめてきていました。
子宮口を柔らかくする注射だけしてもらって、病室でひたすら待ちます。

待つこと一日。結局陣痛はきませんでした。

10/2(金)
午前中の診察の後、陣痛促進剤を使うことになりました。
錠剤を6錠、1時間毎に服用します。
ここから、長いたたかいがはじまりました。

薬の効果で少しずつ強くなる陣痛。
波のように痛みが行ったり来たりしていて、お昼ご飯はほとんど食べられませんでした。

夕方から痛みが激しくなり、夫に腰をさすってもらったり、お尻を押してもらったり、もう訳が分からない状態。
手を踏ん張っていないとつらくて、ベッドに横になりながら壁を押していました。

後で夫が「部屋が広がっちゃうんじゃないかってくらい押してたよ」と教えてくれました。

夜になって、痛くて痛くてナースコール。
子宮口が開いてきたので陣痛室に移動。
運ばれてきた夕食とすれ違ったから18時前後でしょうか。

陣痛室でもずっとくるしんでいて、それでもお腹は空くし、眠くて痛さの間にうとうとしたし、暑くてしかたがないし、しゃべれないしで、陣痛の間は「もう妊娠するものかっ!」と思ってしまったくらいです。
しかも、促進剤を6錠飲みきってしばらくして、陣痛が弱くなってきてしまいました。

今度は点滴の促進剤を追加。
一応どうするか聞かれたんですが、早くこの痛みを終わらせたくて、すぐに打ってください!と答えました。
おちびさんも早く出してあげたかったし。

点滴を打ってからは、さらに痛くなってきて、時間も全然覚えていません。
壁を押して、腰をさすってもらって、呼吸をするのが精いっぱいでした。

最後の最後で痛さが我慢できなくなって、ナースコール。
子宮口が全開大に近づいたので、いよいよ分娩室へ移動。
骨盤が内側から押されてめりめり砕けるかと思いました。

10/3(土)
分娩台に上がってからは割と早くて。
波に合わせてふんばっていきました。
夫が手を握ってくれようとしたんですが、ふんばりたいのと暑いので「暑い!」って言って手を拒否してしまいました。
ごめん、夫。
その他は面白いことも言わず、ゆっくりゆっくりおちびさんが出てきてくれました。

分娩室、白いきれいな壁で、ゆっくりした音楽をかけてくれていて、割と安心して分娩できたのではと思います。

頭が出て、身体が出て、おちびさんの元気な泣き声が聞こえたときは本当に嬉しかったです。

午前1時06分、おちびさんがこの世界に出てきてくれました。
身長52cm、体重3,180g、思っていたよりも大きかったです。

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こんな感じで2日間陣痛で消耗して、それでも無事に元気に生まれてきてくれました。
出産って、本当に大変なことですね。

それにしても、会陰切開って、あんなにちょきちょきとためらいなく切られるんですね。びっくりしました。
あとは、胎盤を見られなかったので、それが少し残念。

カイロとかテニスボールとか、役に立つよって雑誌にも書いてあったんですが、わたしには合いませんでした。
ペットボトルにつけるストローつきキャップがいちばん活躍していました。

次回はおちびさんとの日々とマタニティーブルーのことを書こうと思っています。

2015.11.15 薬師寺

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