くロひげ

演劇作品をつくって、発表する団体。2005年に設立し、横浜を拠点に活動中。一軒家での公…

くロひげ

演劇作品をつくって、発表する団体。2005年に設立し、横浜を拠点に活動中。一軒家での公演をきっかけに、暮らしと演劇について考えています。未就学児を対象とする、子どもと大人が一緒に楽しむ演劇プロジェクト「TACChi」を実施しています。kuro-hige.com

マガジン

  • プチタッチ レポート

    子どもと楽しむ演劇作品「TACChi(タッチ)」では、稽古場のオープンデーを開いています。「プチタッチ」という名前です。テーマを決めて、演劇作品をつくります。素材でじっくりあそんだり、音楽に合わせてみたり、即興で身体を動かしてみたり。絵本の読み聞かせや、ゲストによるトークやプチ講座もあります。そんな「プチタッチ」の記録です。

  • くロひげ特別企画・静岡市共同事業「ひかり」の記録

    2014年8月、くロひげが滞在制作・発表を行う楢尾(ならお)小学校の紹介をします。静岡県の山奥の小さな小学校へようこそ!

  • 「おちびさんとわたしのおはなし」

    くロひげ活動拠点の横浜から離れて名古屋で暮らすわたしと、はじめての子ども「おちびさん」との妊娠と出産してからの日々。

  • 猫みたいに暮らしたいのだ

    著 コジママサコ(演出)

  • こだま (くロひげ 静岡市滞在制作)

    2015年8月11日~15日の静岡市滞在制作に向けて、くロひげがこだま(東海道新幹線)で1駅ずつ静岡を目指します。

最近の記事

プチタッチ2021年5月「おためしまつり」

日時:5月2日(日)13:00-15:00    5月3日(月祝)10:00-15:00    5月4日(火祝)10:00-15:00 場所:STスポット横浜 ゴールデンウィークの3日間、アトリエHIGESOを飛び出し、劇場での「おためしまつり」を実施しました。 様々な素材を持ち込んで、時間を区切って実験・実験・実験・・・。 切り替えのタイミングで付箋を使ってふりかえりとシェア。(カラフルな付箋がかわいい!) 実施した内容と写真、当時のSNSの抜粋で「おためしまつり」の

    • プチタッチ2021年4月 乳児の環世界

      日時:4月18日(日)13:30-15:30 テーマ:乳児の環世界 ▽ ▼ ▽ 記録 ▽ ▼ ▽ 【稽古】 ・タッチのテーマ ・くらやみタイム ・フィードバック ・くらやみタイム2 ・フィードバック ・くらやみタイム3 ・絵本よみきかせ ・タッチのテーマ 【レポート】 ☆今回のレポートはメンバーが子どもと一緒に参加して、参加者目線で記録したものです。 稽古場オープンデーに参加してきました。 検温を実施し、こども達と一緒に手洗いうがいをして、二階の稽古場にあがります。

      • プチタッチ2021年2月 新聞紙

        日時:2月21日(日)13:40-15:30 テーマ:新聞紙 ▽ ▼ ▽ 記録 ▽ ▼ ▽ プチタッチ0221(撮影・編集 くロひげ) 【やったこと】 ・ささやかな遊び(サスペンションライトでキャストを照らす) ・タッチのテーマ(みんなで歌おう) ・おのおのが紙と向き合う/楽器とのセッション ・もけらもけら(絵本と身体表現) ・大量の新聞紙登場 ・もけらもけら reprise ・インスタント劇場「桃太郎」(エチュード) ・読み聞かせ「あおくんときいろちゃん」 ・タッチ

        • プチタッチ2021年1月 素材あそび

          日時:1月23日(土)13:00~16:00 テーマ:いろいろな素材 ☆新聞紙、水、絵の具、光(ブルーライト・プロジェクター投影) ▽ ▼ ▽ 記録 ▽ ▼ ▽ 【「紙であそぶ」の可能性】 アトリエHIGESOの2階に、整然と積まれた四つ折り新聞紙30キロ。高さにして約50センチはあると思います。部屋の壁は汚れてもよいように白いビニールシートを張りました。 はじめの歌「タッチのテーマ」を歌い、ごあいさつ。 さっそく、積まれた新聞紙の上から1枚ずつ取って広げてみます。

        プチタッチ2021年5月「おためしまつり」

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        • プチタッチ レポート
          5本
        • くロひげ特別企画・静岡市共同事業「ひかり」の記録
          5本
        • 「おちびさんとわたしのおはなし」
          18本
        • 猫みたいに暮らしたいのだ
          6本
        • こだま (くロひげ 静岡市滞在制作)
          9本

        記事

          TACChiのはなし ~ 演劇公演「0才からの演劇あそび」と「プチタッチ」

          こんにちは。初めての方は、はじめまして。 横浜市で演劇作品をつくって上演している「くロひげ」です。市内で一軒家を借りて、そこをアトリエHIGESOとして拠点にしています。 ここでは、わたしたちが実施している事業「TACChi」についてお話しします。 「TACChi」は「たっち」と読みます。 Theater As a Caravan for Childrenの頭文字を取って名付けました。サーカスのキャラバンのように演劇がやってきて、子どもたちのいるところが劇場になったら楽

          TACChiのはなし ~ 演劇公演「0才からの演劇あそび」と「プチタッチ」

          5. REC/PLAY, プレイ

          途方にくれたわたしの心当たりは、そこへ布団を敷くことでした。 少し時を巻き戻して2013年8月半ば。 「おじいちゃんち」は取り壊しが始まっていましたが、家屋はそっくり残っていました。ただ、それは建物が残ってるというだけのことで、中に入ると、工具が積んであったり、土足の跡が付いていたり。そのふるまいの痕跡がここは「工事現場」だと言っていました。 8月16日、ワークショップを終えて餃子を食べてビールを飲んだ帰り道、誰かが「おじいちゃんち」に泊まってみようと言いだしました

          5. REC/PLAY, プレイ

          4. そしてわたしは途方に暮れる

          わたしは、泣かなかった。 いけだは泣いたらしい。 取り壊されて、コンクリートの基礎だけになってしまった「おじいちゃんち」を見て、たまらなくなったと言っていた。 秋には、完全な更地になった。 やっぱり、わたしは泣かなかった。 平らにならされた赤い地面は、陽がまっすぐ差し込むせいで明るくて、きれいで、こないだ家が壊されたことなんて気にしてないみたいでした。それを見て、わたしもあっけらかんとしていました。 隣の家は以前のままで、その隣も、お向かいのマンションも同じように人

          4. そしてわたしは途方に暮れる

          3.家は捨てていい

          思えば、わたしは心配性の子どもでした。 いろんなことを真剣に心配していましたが、中でも恐ろしかったのは衣食住のすべてを父一人の給料に頼っているということでした。 父に何かあったらどうするのか。 寝る前に想像しては、ケース毎にシュミレーションをして備えていました。 交通事故にあう、災害に巻き込まれて帰ってこれなくなる、実は他にも奥さんと子どもいた!などなど。一番怖かったのは、とくに理由はないけど家族を養う気がなくなってしまうことです。 なにか特別な事件があったわけじゃあり

          3.家は捨てていい

          2.生活LOVE

          昨日、さんまを食べました。 もっと早く書きかったのですが、だめでした。 秋になってしまいました。 なんとか、夏の内に、と思っていたのですが。 前回の終わり、「家の外に人がいるって気づいたからです」って書きました。2015年の秋、APAF(アジア舞台芸術祭)とF/T(フェスティバルトーキョー)の期間に合わせて開催された「APAFアートキャンプ」に参加しました。東アジアを拠点に活動する、若手の演出家、脚本家、振付家、ドラマトゥルク、批評家を対象にした、プログラムです。 具体的

          2.生活LOVE

          1.猫みたいに暮らしたいのだ

          夏になってしまいました。 この文章を、わたしは書いたり消したり、もう一ヶ月も悩んでいます。 お、今回はいけるぞ、と思っても終わり間際になると、これって嘘じゃない?書く意味なくない?となってしまうのです。 書かなきゃいけないことはわかっているのに、一行も進んでいないのです。 困ったことです。 タイトルをつけるとき、 おじいちゃんちの縁側で昼寝をしているちーちゃんの姿を思い出しました。 ちーちゃんの本名は、皆川ちひろ、くロひげのメンバーの一人です。 2011年から、くロひげは

          1.猫みたいに暮らしたいのだ

          猫みたいに暮らしたいのだによせて

          劇場以外の場所で演劇作品をつくって発表するようになって、何年か経ちます。わたしたちの求めてるものは、どうやら生活の中にあるらしいと気付いて、でもそれがどういうことなのか、説明できずにいました。自分たちでもよくわからないまま、小さな家を借りました。わからないなりになにか記録をつけようと思って、食べたご飯を写真に撮って公開することにしました。 ”演劇じゃなくて、ご飯ばっかりつくってる”と言われたりもします。 演出のコジマが、ある日、エッセイのようなものを書いてきました。それが、

          猫みたいに暮らしたいのだによせて

          00 あっという間に

          前回、マタニティブルーのことを書く、と書いておきながら、毎日のばたばたのなかですっかり書いていませんでした。ごめんなさい。 もうおちびさんは7ヶ月です。あっという間に大きくなってしまいました。 寝っ転がっているだけだったおちびさんは、 あちこち見るようになって、 首がすわって、 寝返りをするようになって、 腹ばいで動くようになって、 お座りもできるようになって。 なんだか、新生児の頃が懐かしいです。 大変だったことも、すっかり忘れてしまいました。 毎日、毎

          00 あっという間に

          16 おちびさんが生まれたときのこと

          出産にいたるまでいろいろありまして、まる2日間かかりました。 月のはじめで夫の休みの融通がきいて本当に良かったなと今でも思います。 写真は入院中の病院のお食事。 陣痛で苦しんでいる最中も時間通りに運ばれてくるので、美味しそうなのに全く手をつけられなかった食事もありました。残念…。 病院に入院してから出産までのことを今回は書いていきます。 = = = = = = = = = = 10/1(木) 午前4時頃、破水で目が覚めました。 この時から緊張しっぱなしで、夫を起こして

          16 おちびさんが生まれたときのこと

          15 生まれました。

          10月3日の午前1時06分に、女の子を出産しました。 臨月に入って、そわそわしていたら、なんと、予定日ぴったりに出てきてくれました。 入院や退院後の自宅での生活で、ばたばたしていて、ちょっとだけ更新の期間があいてしまいました。 まだまだ、おちびさんのいる生活に全然慣れていませんが、いろいろと考えたり、やってみたり、母親にLINEで相談したりしながら、お互いに成長中です。 おちびさんも生まれたばかり。 わたしもお母さんになったばかり。 ゆっくり、ゆっくり、大きくなっていきた

          15 生まれました。

          14 のんびりやさん

          おちびのためのバウンサーを買いました。 ダッフィーがぴったりサイズでした。 リビングに置いただけで、気持ちが盛り上がりますね。 39週目に入り、毎日そわそわしています。 健診ではまだまだ子宮口も開いていないので、まだですね、なんて言われながら、誘発剤や促進剤の話も軽くありました。 さいわい、体重も問題なし、糖も蛋白も浮腫もなし、血圧も良好、貧血も直ったので、なるべく動いて今まで通りに過ごしてくださいとのことでした。 次の健診が予定日の前日なので、どうなるかな。 お腹の張りは

          14 のんびりやさん

          13 「ありきたりな女」

          臨月に入り37週を超え、おちびさんはいつ出てきても大丈夫な感じになってきました。 推定体重も2,800gを超えたので、わたしとしてはそろそろ出てきてほしいな、と思ってます。 おちびさんの良いタイミングだったらいつでも良いんですけどね。 足の付け根が痛かったり、お腹の張りが続いていたり、胎動が少なくなったり、何となく近づいているなというのは分かるんですが、出てくる気配はあまり感じません。 前駆陣痛っぽいのも何となく感じられたりしていますが、初めての経験なので、何がそうなのかよ

          13 「ありきたりな女」