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怠惰なる怒り

僕は生来怠惰なる人間だ。
社会が許してくれるならば、何もしたくない。一日中眠りにつくことだって苦痛ではない。

ならば、生きている意味などあるのかと問われれば、僕は決して死にたくはないのだ。なぜなら僕は怠惰であるから、いかなる苦痛も感じたくない。人間にとって、一番の苦痛は死だと思うから。

僕は時折、感情が荒波のように荒れる事がある。いわゆる怒りというやつだ。僕にとっての怒りは、不正義に対する抵抗の表れでもあり、他者の行動や言葉によって、怒りが湧き上がることもある。

怠惰な僕にとって、怒りが常に支配している状態はとても苦痛だ。怠惰であることが結果的に自己を苦しめているのかもしれない。

しかし、社会生活においては、他者とのバランスを取りながら、自己の欲求と周囲の期待を調和させることが重要であることは理解している。怠惰や怒りなど、ネガティブなエネルギーを抱えながら、平坦な人生を歩む事こそが、僕にとっての幸福論だ。



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