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漢字学習の習慣化に向けた環境づくり

中学受験に向けての漢字の学習は、ただ書くだけではなく、どのように習慣化するかが鍵です。この記事では、効果的な習慣化の方法をご紹介します。漢字学習を毎日のルーティンにするための環境整備をいかにやっていくか、考えてみます。


1.ルーティン化する

毎日歯磨きをしていれば、歯磨きが苦もなくできるように、自然と体が動くように習慣化するのが一番強いです。そのために、

同じ曜日の同じ時刻に同じことをやる。もし、「そろそろ漢字をやるか〜」のように、明確に決まっていないところがある場合は、これを機に、
・時間(何時何分にやる)
・タイミング(例:学校の宿題が終わったら次にこれをやる)
をお子さんといっしょに決めてみる、そして続ける。続ければ続けるほど、慣れてきて暗記作業が楽になっていきます。

2.やり方を再検討する(質の検討)

受験学年での漢字の学習は、ひたすら書くより漢字を「パーツの組み合わせ」で覚えるほうが効率が良いです。

「さかもと式見るだけ暗記法」が有名ですが、10問を1分間テストと30秒暗記をくり返すというようにやり方を明確化して、できるだけ自分にあった効率的な覚え方を探していくのが良いと思います。

具体的には、1分間テストで間違えた漢字を10個見つけたあと、次のようなステップで行います。

<10個の漢字を4分で覚える具体的ステップ>
step1.1回目の暗記タイム(30秒)
step2.再テストする
step3.2回目の暗記タイム(30秒)
step4.再テスト
step5.3回目の暗記タイム
step6.再テスト

https://plaza.rakuten.co.jp/kikuji/diary/201206120000/ (坂本七郎氏ご本人のブログ) 

ちなみに、大学受験用の↓こちらの本でも、暗記作業の仕方が説明されていますが、やはり「見てパーツで覚える」という点を強調されていました。

また、意味をつかむという意味では、「訓読みしてみる」「部首が持つ意味や機能を理解する」「関連する熟語を思い浮かべて意味をつかむ」のようなことを声がけしてあげると、イメージしやすくなります。

3.やるべきものを絞る(量の検討)

基本的には、1つの教材を完璧にすることを優先したほうがいいと思います。

今やっている漢字教材が完璧かどうか。復習内容もきっちり覚えているかどうか。もしそこが不安なようでしたら、別の教材をやるより、できる範囲で振り返りの内容を足してみるほうが良いかも知れません。

具体的には、塾の週例テストで満点が取れているかどうか。もし平均9割に至らないようであれば、その現状を考えると、今の教材をきっちり復習してやり込むほうがいいかも知れません。

きっちり終わらせて物足りないようであれば、別の教材をやってみる選択肢もありえます。

さらに、「今の学習志望校の漢字問題対策として十分か?」を見ておくと万全です。

たとえば添付の画像はある学校2校の3年分の漢字がどのレベルかを示したものです。小学校で習う漢字のみで構成されているので、塾の課題をきっちりやる、模試や過去問で間違えたものをきっちり覚え直す。これだけで十分のように思えます。

常用漢字チェッカー にて作成

難関校では中学内容の漢字も出されるところがあります。実際に過去問を確認してみて、どのくらいのレベルの漢字力が求められているかを把握した上で、そこから逆算して考えると無理がないかなと思います。

↓おすすめ教材(追加するかどうかは慎重に)

漢字の大切さはこちらからもいつも伝えていることです。お子さんの無理のない範囲で、量と質を検討しながら、習慣化できるようにしていければと思います!



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