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【感想】銀河英雄伝説Die Neue These 9話「それぞれの星」(1stシーズン 邂逅 ep9)

ノイサガのβ版テストの開始(落選したのでみなさんの投稿を見ながらやってる気になってる)やら、ラインハルトさま(最推し)の誕生日やら、今年一年の公式さんからの誕生日絵のフォーマット発表(写真、ありがとうございます!!!撮影者やシチュエーションの予想でさらに楽しくなります)やらあって一週間が早い!!!!!

大好きな回、始まるよー!

ジェシカの決断

4話からの流れでだと何年経ってるんだっけ。エルファシル時ヤンが21歳。ジェシカが20歳。ラップがその後で最近会ってない、音楽学校で教師をしてると聞いてる、と言ってるので…んん?5,6年は教師やってたのかな。

生徒にしっかり慕われて…ジェシカ、めっちゃ励ましながら教えてくれそうだもんな。一緒に頑張ろう!とか言ってくれるタイプ。

その写真はやはり肌身離さず持ってんだよな。ラップも持ってた。ヤンも持ってる(それが出てくるのはもう少し先だね)。三人の青春の証。ラップがそばにいた頃の、一番何も心配せずにただ「今」を楽しんでいられた日々。無邪気に未来を見つめていたいと言いきれていた頃。
その「未来」には決してラップがいなくなること(少なくともこんなに早く)は入ってなくて、ジェシカが自分の「歪さ」(悪いことではないんだけど敢えてこう表現させてもらう)をもう一度再確認しているようなシーンで胸が痛い。

デジタル当たり前の時代に、写真として出力して飾ったり持ち歩いたり。何でだろうね。データで持っているか出力して紙の上に定着させただけの違いでしかないはずなのに、写真という形態の方がより「そばにある」感覚になるのかな。ノスタルジックを感じるような時代感ではないはずなのに、やはりどこかで紙に定着させた「永遠」を大事にする人たちは一定層いて、なくならないんだろうな。そうであって欲しいな。

ヤンの家のインターホンを鳴らす前に一瞬ためらっているのがとても好き。
この時代にも呼び鈴なんだというのが面白い。じゃあ他にどうするん?と言われたら思いつかないので、変と言っているわけではないけども。敷地内に入ったら問答無用で生体データから来訪者の情報が中に伝わります、とか技術的(と同盟の管理体制的)にはできそうだけど、ヤンが嫌がりそうだし、技術的にできることと全員がそれを採用することは必ずしもイコールではないと思うので、わからんね(わからんのかい)。

友達に会いにきたら少年出てきた

ヤンにアポなし。いたらいいなくらいの、衝動的な来訪。ヤンの現況は知らない(式典時の時はそんな話はしていなかった)。
そんな状況で友人宅から少年出てきたらびっくりするわ。いや、アポを取ろうよとは思うんだけど、何となくこう、会えたらいいな、いたらいいなくらいの気持ちなのかもと思うと、アポ取らなかったのもわかる気はする。ただ、それだけでテルヌーゼンから来てるのかと思うと、大分バイタリティがすごい。いや、ジェシカだもんな。行動力はしっかりとある人なんよね。

あなたは…?じゃねえのよ、ジェシカさん???(笑)

胸糞評議会

OP明けたら最高評議会ー。
見るのが辛い。レベロ、言ったって言ったって。
戦争して勝っても負けても戦死した兵の遺族には年金が支払われる。やるだけ金を食う戦争。武器やら食糧やらの需要が増えて景気は上向くとかいうけどさ、実際それらは戦場で消費してしまうものだし、戦後処理の部分まで考えたら経済的に見ても「得」なんてないでしょ?
何より命を消費してしまう以上、損得なんかで測ってはいかんよ。
せっかくヤンが戦わなくて良い状況を作り出そうと頑張っているのに、こいつらは…‥。

選挙で国民に増税はしないと約束したから増税の選択肢はダメでしょ!って言える議員がいるのすげえ。真っ当だ。え、嘘。ダメダメ評議会でもこの意識は持ってるというのに…‥?(どこぞの国を振り返って暗澹たる気持ちになる)(やめてくれ。エンタメはエンタメとして楽しみたいんや)(こんなくそ議会ねえよーってげらげらしてたい)

レベロとホワンと多分トリューニヒトも、ヤンがイゼルローンを攻略して齎した現状を正確に把握してる。それがわかるだけにさあ…。

相手の道理が間違っているという視座に立っているからこそ、正さなければならないとかいう思考になるんよね。あっちとこっちで平和に暮らしましょう、でいいやん。私たちは相容れないからできるだけ接触しないようにしましょうね。フェザーンがあるから何かと流通はいたしましょう。めでたしめでたし、じゃねえかよぉおお。
少なくとも帝国側から逃れて国を作った君たちは、それが叶う状況を手に入れた段階で理由を失った(あるいは現況が動かない限りは持ち越せる)ことを分かれよ。
帝国側がイゼルローンに阻まれているうちに星域お引越しするとかさ。できたやん??同じ労力払うにしてもさ、もっと違う方面に向ければ??

この主戦派議員どもが!!!!!!!!!

正義の戦争。大道を歩む態度。

ぁああああああ吐き気がする。
侵略されてます。戦いましょう。は、わかるよ。侵略してくんな、侵略させる隙を見せるなはまず大前提として、戦わざるを得なくなった状況で武器を取るのは流石に否定しない。
でもさ、状況的には侵略できない状況まで持って来れたわけやん。ヤンがね、頑張ってくれたから。半個艦隊で難攻不落の要塞と落としてきてとかいう無茶振りにしっかり応えてくれてさあ。
ヤンがやってくれたのであって、ウィンザー夫人他の主戦派議員どもは何もしとらんのよ???何でそんな偉そうなん???

経済的な理由で辞めていいものだろうか。
いいに決まってんだろ。そんな正義の戦争とやらで腹が膨れるか、ばああああああああああか。
(無限に悪口が出るのでいい加減やめよう)(シーン飛ばしていい?だめ?)(あ、終わったわ)


辞表を持ったので無敵だぜ

ヤンが辞表を持って決然とした顔をしている。
出せるといいね、辞表(にこにこ←)
違うな、受け取ってもらえるといいね、辞表。
キャゼルヌ先輩が言ってたよ、軍はおまえを手放さないって。
そりゃそうだよね…‥。

ユリアンがひょこっと出てきたあの空間、なあに?
白い柵みたいなものがあるけど。地下に貯蔵庫があったりするのかな。ドイツのお家にありがちな、洗濯機とか地下にあるパターン?

さらっと流してるけど、学校に迎え?軍人さんがお迎えに来るの?学校がざわつかないかい、大丈夫?
その前にユリアンがヤンの養子だってのは公表されてんのかな。先生は知ってる前提の描写が外伝にあったけど、級友はどうなんだろ。

先に今日は辞表出してくるよ!!って言っておいたらどうなってたのかな。
反対されると思って先に言わなかったのか、辞表を出せない、受理されない可能性を十分に考えていたからこそ言わなかったのか。どっちだろ?

(え!?ここでサブタイ?まだ5分?嘘だろ)

シトレ本部長の執務室のでっかい窓すごーい。ハイネセンを一望‥あの建物の上層部にあるのかな。遥か先の方の景色しか見えない。

「2 9 で す !!!」

30歳と言われて20代強調するヤン、好き(笑)。
シトレさん全然気にしてくれなくてそれも笑う。

「歴史研究に励むと?」
「うん」

うんっつった???かわいいな。
「はい」とか「ええ」じゃなくて。ん、みたいなこう、気合い入れみたいな音だったけど、シトレさんの前だとやはりどこか気を抜いてるところないか、ヤン??

あーあ。ヤンに帝国領侵攻作戦案が伝わってしまった。
いや、ヤンはもっと怒っていい。「虐殺」をしてまで落とした要塞は、和平の足がかりにするはずだったからこそ、完遂したわけで。

国防委員長の名前も出したくない感(笑)。
めっちゃ嫌いだねえ。いや、わしも嫌い。うん、わかる。
軍部から出た、が絶望的。軍人である以上、戦況が読めないはずはないのにね。評議会に賢明な判断を願うだけなところで、軍部は評議会に対して何ら強制力は有していないというところが分かって、より軍部から提出された作戦案がすぽっと評議会の議題に上がってしまう歪さがあるな。

第13艦隊の面々、ヤンが司令官を辞めても誰かが司令官になるだけ。
なはずなんだけど、自分が参集した人たちが、別の指揮官の下で死んでいくことになる。自分には関係ないなんて言ってられないでしょ?っての突きつけられてんのな。これもあって、自分の艦隊を作らせたのかと思うと、シトレさん、本当老獪やわ‥。


評議会の良心

ホワン・ルイ、好きだな。原作からもちろん好きだけど、糸目おじさんで飄々としたお声なのがまたさらに良い。開眼します。後30話くらい待ってね(笑)。

労働力の問題、ベテランの不足、職場事故の増加。
何かどこかで聞いたことのある話すぎて。やめろ、エンタメとして楽しませてくれ(二度目)。

レベロと共闘(?)してるというのがわかる描写が良い。
がんばれ、二人!!

軍の維持より社会と経済の再建の方が大事。軍が社会を守る装置である以上、社会より軍が優先されるのはおかしいやろ。当たり前のことだと思うけどなあ。イゼルローン奪取前ならまだしもさあ。外敵の脅威を退けても戻れないとしたら、やはり軍に傾いていく政治は懸念して然るべき。

サンフォード議長、ちょっと寝ててもらえるかな????

支持31.9%、不支持56.2%でも解散しない評議会。怖。
いやでも(だからエンタメとして楽しみたいんだよ!!!)
来年早々の選挙ということは、任期制で解散なしなのかな。怖いな。

出たよ、支持率のために戦争を選択肢に挙げるやつぅうううう。
ウィンザー夫人が目を爛々とさせて、軍部からの提案を投票にかけましょう!とかいい出すの、マジでクソだな。帝国打倒もできて選挙にも勝てて一石二鳥とか思ってんのか??

レベロがまともな感性で反論してくれてる。がんばれ、レベロ。まともなことしか言ってなくて、むしろ心配になるレベル。この評議会内でよく挫けず発言できるよな。いや、これが政治家のあるべき姿だとは思うけども。胃薬を、レベロに胃薬をやってくれ。
主戦派しかいない評議会怖すぎる。何が社会にとっての益かではなくて、戦って勝つことを目的化したやつらやばすぎやろ。

トリューニヒトの立ち回りがね、恐ろしいよ。
愛国者だけど常に主戦派に立つものではない。単に負けるのが予想ついてるから、自分が失脚する方には乗らない。それだけの嗅覚で判断してて、実際に社会とかを考えてそこに至っているわけではない。でも、表面上は計算通り、私は反対したんだ、と言える立場になってる。泥を被らないように立ち回ってる。えぐい。
これさ、現実でやられた場合、どこまで見抜けるのかな。


わんこが尻尾振ってる

エレベーターでばったり。シェーンコップめっちゃ嬉しそうな声しおってからに(笑)。群狼の長がなついたなって思える声でとても良いね。
イゼルローンから帰る間も何かと話したりしてたのかな。

この作戦が終わったら辞めるって言ってたもんな。それで本部ビルまで来てるってことは、辞表提出かな?って推理。正解!さすがシェンコ。

軍が手放すはずないってシェーンコップにも言われちゃったね。うん、まあ普通に考えて、無理よな。ヤンの表情見てる限り、それは本人も分かってんだろうなあ。だからこその諦観。

シェーンコップの未来図めっちゃ好きなんよね。よぼよぼになって孫やひ孫にもう!って言われながらの大往生。普通に行けば150年くらい生きていられる時代になってるのに、若い人たちが戦争でごっそりいなくなっているというグロテスクさ。てゆうかさ、戦艦に乗るといえど特に肉体労働が必須なわけでもないのだろうから、徴兵年齢を若くする必要なくないか???

三月兎亭、可愛らしいお店だなあ。
イゼルローンフォートレス(東京)、海鷲(大阪)はあるから、仙台とか博多あたりに三月兎亭できないかなとか勝手に思ってる。
後ろの壁にLapinって書いてあるから、フランス語系の言葉も何らかの形で継承されてるんだよな。帝国の辺境星域で細々と継承されてきたものがあったのかな。その辺もロマンだよな。

フレデリカさんの声が右側奥からちゃんと聞こえる。
お店の人、その人ヤン提督って分かって…‥るんだよな。いきなり「提督」と呼ばれててびっくりしたりしてないもんね。というか、普通に高級軍人がいるエリアだったらそれほど新鮮でもないのかな。

ってかフレデリカさん可愛いね☺️☺️☺️
イヤリングも控えめなのしてる。ピアス?可愛い。

大将同席はきついって、フレデリカさん(笑)。
大将という地位と、父親と、どちらがきついんだろ‥‥?
速攻でユリアンを味方につけるの、やり手じゃ。

エスコートに軽く礼をするデリカさんと、それを受けるお店の人。メインのお話以外でも細かなやり取りがされてるね。
ヤンとユリアンが座る一連の動作も丁寧に描写されてる。こういうとこ、好き。
フレデリカさんがヤンを呼びに行ってる間に、カトラリーとかは移動させたのかな。

中将昇進を朝言ってた「話」だと誤解されてるぅ。辞表受け取ってもらえなかったもんね、ヤン。この場で敢えて「辞めようと思ってまして」とは言えないな。

子どもに干渉しないのと、関心を寄せないのはちょっと違う。
いやでも、ユリアンもあんまり自分のことは言わなさそうだもんな。互いに遠慮して詮索したらダメかなとか、自分のことばかり言ってはいけないかなとか、そういうのが積み重なってるんだろうなあ。
この二人は根底には相手への思いやりがあるから、変な感じにはならないんだろうけど、知らなかったことに対する罪悪感をヤンは感じてそうだね。

ゼリーサラダ美味しそうー!!!!!
次にイゼカフェ行ったら食べたいな。

議論になっていれば良いのですが。本当にな???


ドミニク姐さん!!!!

ボルテックもルビンスキーもいい声だ。
二人の政治的な会話を背景に、お洋服を選ぶドミニクさん。自分の服じゃなくてルビンスキーからのプレゼントなのかな。自分の服だったらあんな感じの表情はしない気がする。単に気分と合わないなーってだけなのかな。

フェザーンが着々と経済的に世界を手中に収めていってる。これはルビンスキーの意向で加速されてるのかな。気付かれていません、というのは帝国、同盟両国の他のものも含まれてる?

今日は官邸にはお戻りになりませんね?って聞くボルテックさん、ちょっと面白い。お戻りになりますかって疑問じゃなくて、戻らんやろって確認なんやんね。ドミニクが出掛けようとしてるから、いても意味ないし帰るよって答えるルビンスキーも面白い。

ドミニクさん!?
そんな全面窓のところでお着替えして大丈夫!!!!???
視覚制御入りのガラスかな?だといいんだけど、ハラハラするぜ・・・。
超高層だから視界には何もないとかそっちかな。どちらにしろ度胸がすげえ。

ルビンスキーが狐だ。ちゃんと黒狐だ。
これで四十代なんだから、ビビるわ(笑)。

ドミニクの洞察、視点の高さ、視野の広さなど、聡明さを混ぜてくるのが心憎い。
ルビンスキーにすら新しい視点を与えてるんだよな。ドミニク好きだ✨

「自由を売った覚えはないわ」

冷たい視線と声、堪らん。ノイエ銀英伝の女性キャラの、この確固とした清々しさとかっこよさ。大好き。男性女性でくくらずとも、ノイエのキャラの描き方、大体どれも大好き。その中でも、原作の時代における価値観と少し違った広がりを見せてくれるのが、女性キャラの描き方が顕著だと思う。

外伝の女性キャラもめっちゃ見たい。クーリヒ、フーバー夫人たちもそうだし、ヴェストパーレ男爵夫人やシャフハウゼン子爵夫人、ベーネミュンデもより魅力的に描いてくれるんだろうな。外伝までアニメ化してほしい…!!!!

(ベーネミュンデに関しては、F版の改変が大変素晴らしいので是非読んでね)


人は変わり、時代は進む

デリカさん、エル・ファシル脱出の後、グリーンヒルパパに会った時にヤンのこと話してるよな。グリーンヒルパパはその後ヤンと一緒に戦艦乗ってたりするし、これがあの‥?とか思ってるのはほぼ確実で(F版のデリカさんがインパクト強すぎて原作でどうだったかちょっと忘れてきたぞ笑)。
外堀埋めにかかるんじゃありません!!!

デリカさんとパパ、良好な親子関係築いてるよなあ。結構いろんな話してそうだし、パパはパパで話を聞いてくれそう。だからこその…うっ(泣)。

結婚。婚約者を遺して逝ってしまった友人。反戦派政治家の就任演説を映すモニタ。

この繋がりよ‥。

ユリアンに、ジェシカが自分を訪ねてきていたことをきいて、ちょっと俯き加減で考えてからモニタに視線を戻すの、細かい。この間が好き。

演説聞けるかと思ったら、データ入力時の人為的ミスで交通網が混乱して自動運転タクシーが停止。社会システムが静かに崩壊していっている描写が、身に覚えがある感じがしてて不安になる、どうしても。

「仕方ない、歩こう」「はい!」の爽やかさ。こういうところで特権を振り翳さないのがヤン。「私だけそんなことをしてもらっては困る」。こう言えてしまうのが本当にヤンだなあって。大好きだ。
エル・ファシルの英雄からアスターテの英雄を経て、イゼルローンの英雄へ。英雄に縛られるヤン。市民はそれを受け入れて讃える。グロい。いや、排斥しろとかそういう意味ではもちろんないし、実際英雄と呼ばれるに相応しいことはやってるわけなんだけれども。その裏で何千何万という死者がいることが、「英雄」という言葉は表現しない。そこが恐ろしい。

「行くぞ、ユリアン」「あいあいさー!」かわいいかわいい☺️
この親子、かわいいな。知ってたけどね。
原作だとここでヤン、道を間違えるんだけど、絵で見ると流石にこの場面で間違ったらヤンは方向音痴どころの騒ぎじゃなくなるので、カットはやむなしだと思う(でもやり取りは可愛い上、フィッシャーさんへの信頼の高さとか色々堪らんので原作読んで)。格好つかないヤンのエピソードとしては大好きだけど、タクシーの進行方向から逆進するのを絵として見せるのは流石にやばいわ笑。


一緒に歩いていけるということ

ユリアンがヤンと歩きながら、微笑んでいるのがとても胸に来る。
同じ歩幅では多分歩けなくて、ヤンが少しゆったり歩いてくれてるのは分かってて。そういう風に自然と自分に寄り添ってくれていることへの感謝と、その上で一緒に歩けることへの喜び。

同じ星を見上げていたと夜空を指し示すユリアン。同じものを見ていると思いたい。それに対して、ヤンは肯定しつつも、人はそれぞれの星を掴むべきなのだと内心思ってる。おまえはおまえだよって言っていて、この親子は本当さあ。大好きだなあ。

ジェシカとユリアンの邂逅を入れたことで、ヤンが「変わった」ことがジェシカに伝わる構成、本当いいな。

あなたも軍人になりたい?の問いかけに、元気に肯定の返事をするユリアン。複雑そうな表情を見せたジェシカに、ヤンの「未来図」が伝わる。ヤンはヤンで、戦わなくて良くなるために戦っているんだということが、多分ジェシカにはちゃんと伝わったんだよね。
ヤンが直接言葉で説明したわけではなくて、行動がそれを示している。それを受け取って、ジェシカは最後の一歩を踏み出す決意を固めた。この連鎖。過去と未来をそれぞれ見つめていた二人が、互いの見ていた先を意識して混じって、行動につながっていく。

それぞれの星は、ヤンとユリアンだけじゃなくて、ジェシカにもかかってるよね。ジェシカもしっかりと立って、自分の星を掴もうとしている。それが分かるのがとても素敵。


うつくしいひと

容姿の話じゃなくて。
ジェシカの演説、綺麗事だと言うことは簡単だけど、それを常に意識していなければ、どんどん綺麗事から離れていくんよね。綺麗事というのは、突拍子もないこととかそういういう意味ではなくて、目指すべき場所、たとえ困難でも、ここを目指さなければいけないでしょう、という場所の話。一足飛びにそんなことはいけないのは承知の上。でも、足をどちらに向けて出すのかという指針は、必要なもの。反対の方向へ歩き始めた時、違うと言えるものが必要だから、「綺麗事」は大事。そこにいけないからと攻撃的になるのは論外。遠すぎるからと目標を近距離のものに置き換えるのも、単に甘えでしかない。

敢えて「綺麗事」を掲げる覚悟をしたことが、ジェシカのすごいところ。
ジェシカ論法と揶揄する人は、原作も含めて100回くらい繰り返し観るか読むかして欲しい。

理想と現実と実行と、自分自身の人生と、色々考えさせられるんだよなああああああああああ。ノイエ銀英伝、ありがとう。魅力的にジェシカを描いてくれて。


というわけで、9話でした!
ここまで感想まとめるのにメタクソ時間かかってるけど、何度でも観てじっくり時間をかけて考えるのに相応しい話数になってると思うので、良し!!!!!!!

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