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はーい、私も!〜本のひととき〜

「おやつが好き」坂木司

もはやタイトル買い。
元気よく右手を挙げて同意したくなる書名だ。

なくても生きていけるけど、あったほうが絶対に楽しい


本文より

それがおやつ。

加盟店で無料配布されている小冊子「銀座百点」に連載されていたという。
どうりで登場するのは名店揃い。
名前を聞いたことはあるけれど、私はまだ口にしたことがないお菓子たち。
憧れの存在でもある。

それを。

擬音炸裂!
形状、サイズ感、色合い…見て一瞬ですべてを飲み込んだような秀逸な表現(作家だけに)

絶対にお腹すくやつ!

次々と紹介していく。
自らの思い出と絡めながら。

ただ口に入れるだけじゃない。
味わいながら何かを受け取っているのかも。

肩の力を抜いて、ほっと一息ついて。
優しい気持ちを取り戻して。
誰かと気持ちを分け合って。
新しい力を蓄えて。

ページをめくりながら自身の「いつか食べてみたいおやつリスト」を作ることにした。
付箋を貼っていく。
…付箋だらけになった。

銀座と著者の思い出や、池波正太郎をはじめとする食エッセイのこと、「和菓子のアン」執筆にあたり踏み入れた和菓子の世界(勝手に和菓子普及委員会)、初収録の短編2作も収められている。

おまけ付きのおやつのような。

私もおやつが大好きだ。



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