本門寺周辺の隙間富士
日本の高峰1位と2位を同時に展望
今回は大田区の池上本門寺周辺のポイントをいくつかご紹介します。境内からは見える、との知識を事前に持っていたので撮影に向かいましたが、予期していなかったポイントで最高の富士を見ることができました。
本門寺へは今回、表参道の東急池上駅からではなく、裏側の都営浅草線西馬込駅から向かいました。というのも西馬込駅近くには都営線の車庫があり、この車庫を跨ぐ跨線橋から富士が見えるのでは、と考えて確認するためでした。
結果的にそれは残念な結果に終わるのですが、裏道の途中、日蓮聖人廟所を過ぎたあたりで右手に視界が開けるではないですか!「おや」と思って進むとなんと見事な富士! やや遠方の武蔵小杉の高層ビル群の左に、裾野がほぼ全て見える形で丹沢の向こうに富士が見えます。少し移動すると左の宝永山の一部も見えそうです。
これは予期していなかったので小躍りしてしまいました。2、3メートルずれると木などに隠れてしまいます。表参道側からだと、車坂をずっと登ってしばらく行き、また少し下り坂になるあたりです。この場所が素晴らしいのは、なんとずっと右を見ると南アルプスの白峰三山も見える点です。
白峰三山は北岳、間ノ岳、農鳥岳の三つの山の総称で、北岳は標高3192メートルで富士山に次ぐ、日本第2位の高峰です。23区内で日本の山岳1位、2位を同時に見ることができるポイントは初めてです。
上の写真のほぼ右端で手前の黒い山陰の上にちょこっとだけ見えるのが北岳だと思います。4つのアンテナで隠れがちなのが間ノ岳、その左の高まりが農鳥岳です。
これは拾い物をしたと目的の境内ポイントに向かいました。そこで見える富士がこれ。こちらもすっきりと何もかからない富士を見ることができます。
しかしこのポイントは不安な点に気づきました。この場所は仁王門に近い日朝堂南側なのですが、以前から広いスペースがあり、霞んだ富士を見たことがあって、空気のいいこの時期に撮影に再訪したのです。
以前来た時は引きの写真にも写っているフェンスまで寄って撮影できたのですが、今回写真の手前に縄張りが引かれていました。どうやら何か建物を建てるようです。そうなるとこの視点が得られる場所に入れなくなる可能性があります。心配です。
日朝堂から北にはお堂が連なりますが、裏には墓地があります。その経蔵の裏あたりからもなんとか富士が見えるポイントがあります。探してみてください。
そして期待はずれだった西馬込駅近くの跨線橋(どどめき橋と言います)からの景色がこれです。
もうどうしてくれるんだよ!って感じですよね。肝心のところだけ黒塗り、と言ったらいいでしょうか。ストレスの残る景色です。まあ武蔵小杉の再開発する時にこの橋からの景観なんぞ考えもしないでしょうからねえ。以前は素晴らしい富士の眺めだったはずです。
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