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終わりなき旅


「コンサドーレがJリーグのカップ戦の決勝を戦う。」
この夢舞台で応援できる権利を得た事は、我々サポーターの気持ちを大きすぎるほど昂らせました。

2019年10月26日。
北海道コンサドーレ札幌はルヴァン杯の決勝という夢舞台で、川崎フロンターレに敗れ準優勝という結果に終わりました。

本文では私が現地ゴール裏で観戦した中で感じた事などを書かせて頂きますので、ご興味ある方はお読み頂けると幸いです。



まずは、決戦前夜から。
私は、、、





興奮のあまり全く寝れませんでした。笑

子供か。笑

22時にはベッドに入ったにも関わらず、結局寝付いたのは3時ごろだったと思います。

そんなこんなで寝不足のまま都内の家を出てスタジアムへ。

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私がスタジアムは着いたのは7時過ぎでしたが、その時点では既に長蛇の列でした。

7時の列整理のタイミングで行けば、それなりの席は確保出来るかな、と軽く考えていた私ですが、この混み具合は正直想像以上でした。

その後スタジアム入りし、応援し始めた訳ですが、この日のコンサドーレサポーターの応援は本当に凄かった。
特に、練習開始直後のスティングは圧巻の一言で、その刹那だけはスタジアム全体を支配できたかのような感覚になりました。あれは鳥肌が止まらなかったです。

私も微力ながら貢献できていたのならば嬉しいです。


その後の試合のシーンについてはもう皆様はご承知の通りですし、私の方では特段振り返らず、割愛させて頂こうと思います。

ただ、2点目のゴールにだけは触れさせて下さい。

後半43分に一点取られ、ビハインドの状況で、終了間際にCKを獲得しました。その直後、サポーターの声援は一気に大きくなり、福森選手がCKのセットしました。

放物線を描き飛んだ福森選手が蹴ったボールを、コンサの選手がヘディングし、そのままネットが揺れました。

その瞬間のゴール裏は狂喜乱舞で、私も周囲のサポーターの方々と泣きながら抱き合い、涙が止まりませんでした。

人前で滅多に泣かない私が、人前でこんなに泣いたのはいつ以来だろう・・・。


多分私の記憶にある限りでは、小学生の時にテレビゲームのゴールデンアイで、全然敵を射抜けずに終わった悔しさと恥ずかしさで大泣きした時以来でしょうか。


まあ、そんな事はさておき、、、

土壇場での同点ゴールというシチュエーションも涙を誘った訳ですが、深井選手がゴールを決めた事も大きな意味があると思っていて。彼はコンサポの方ならご存知のように、毎年膝の怪我に悩まされてきた選手です。

下記のようにトップチーム昇格後毎年膝を負傷しているのです。

◎2013年

◎2014年

◎2015年

◎2016年

◎2017年


彼のデビュー戦をテレビで観た時は本当に衝撃的で、いずれ彼がコンサドーレの未来を背負い、日本代表にもなれるかも、と期待したものです。しかし、彼は上記のように毎年負傷を繰り返していましたが、それでもその度に復帰して、昨年は遂に怪我なくフルシーズンを戦い抜きました。正に"不屈の男"。

なので、その深井選手のゴールだと分かった時は、余計に涙を抑える事はできませんでしたし、ちょっとクサい表現になりますが、サッカーの神様っているんだな、と心から思いました。

また、余談ですがこの日私は2017シーズンの深井ユニを着てました。

これからもここぞの試合では深井ユニで参戦します。笑


あと、この試合で一つ個人的にすごい印象的なことがありまして。

深井選手がゴールを決めた時、また福森のゴール時、私は感情が爆発し、隣の見知らぬ男性サポーターの方と気付いたら泣きながら抱き合っていたんですが。笑 試合後、私は色んな感情が頭を反芻し、ボーッとしていると、その男性サポーターの方から帰り際に、

「良い試合でしたね!

お疲れ様でした!」

と握手を求められまして、私も一言添えて握手した訳ですが、その時に心の底から清々しい感情に包まれました。

その方とは泣きながら抱き合っていただけで、正直他に何かを話した訳ではないのですが、見ず知らずの方とも気持ちを一つにして喜び、試合後は笑顔で挨拶が出来る、これは現地でしか味わえない大きな喜びであり、現地応援の醍醐味だなと。

ただ、正直このサポの方とは少しでも話せば良かったと今更ながら少々後悔してます。笑

試合前後は試合と応援の事で頭がいっぱいだし、そもそも人見知りなんで、初対面の方と話す余裕もなかった訳ですけど、次はもう少し他のサポの方ともコミュニケーション取ろうかなと思いました。



また、私は試合後にふと今までチームが積み重ねた結果に関して改めて考えを張り巡らせていました。

例えば、、、

2016年のアウェイジェフ戦で、内村が決めていなければJ1昇格は無かったかも・・・
2017年のアウェイ大宮戦で福森のFK弾2発がなければ、大宮に抜かれJ1残留できなかったかも・・・
2018年のアウェイ柏戦での都倉のゴールがなければ、昨シーズンの躍進は無かったかも・・・

更に、、、

野々村さんが社長じゃなければ、四方田さんが監督じゃなければ、ミシャが監督じゃなければ、チャナが来てなければ、武蔵が来てなければ・・・

と仮定の話を挙げればキリがないですが、特にここ数年のコンサドーレの成長は、紙一重の結果などの積み重ねで成り立っているものであり、上記にあるような数多くの「〜なければ・・・」を実際に実現したからこそ、今回の決勝の舞台にも繋がっているのです。

今回改めてその小さな積み重ねについて考えましたし、川崎さんもその積み重ねによって優勝を手にできたのだと思います。


さて、最後に。

タイトルについてはお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、Mr.Childrenの終わりなき旅から拝借させて頂きました。
実は私はコンサと同じくらいミスチルが大好きで、敗戦後もこの曲の1フレーズが頭をよぎりました。

「高ければ高い壁の方が

登った時気持ち良いもんな。」


川崎さんもルヴァン準優勝4回という高い壁を乗り越えた結果の優勝でした。
コンサドーレも小さな積み重ねを繰り返し、高い壁を乗り越えて、次こそ絶対に優勝しましょう。

優勝カップを掲げる宮澤キャプテンの姿を想像するだけで胸が熱くなります。



絶対に優勝しましょう。


次は必ず。

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