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失敗を振り返り学ぶこともやらなければいけない

先月3月13日に小型ロケット『カイロス』の打ち上げが失敗したニュースは読者の方も知っていると思われる。
注目は、豊田社長のコメント

「リフトオフをして約5秒後に飛行中断の措置がとられた。原因については対策本部を立ち上げて現在調査中でございます。しなしながら、我々はこの結果を前向きにとらえて次の挑戦に臨みたい。ここであきらめることなく前に向かって進む。出発点に立ったつもりで頑張る」

豊田正和 代表取締役社長

失敗したからとはいえ、これで終わりではないのである。コメントにある通りで、失敗を活かして次の挑戦に望まなくてはならない。
失敗から学べることはたくさんあるのだ。そこからしっかりと学べた人こそが、将来の成功を勝ち取れるのである。


○集客失敗

そういう筆者も、先日失敗してきた。
正確に表現するならば、失敗というのは少し違うのだが。
とあるイベントを企画して集客に励んだのだが、残念ながら必要な人数が揃わなく中止になった。
一部の人からは内容を説明すると大変好評な反応を見せていただけたのだが、参加する人はそれほどいなかった。

しかし、これを単純に失敗としてイベント企画を諦めるのはまた違うと思える。
件の豊田社長の言葉だ。
「この結果を前向きにとらえて次の挑戦に臨みたい。ここであきらめることなく前に向かって進む。出発点に立ったつもりで頑張る」
である。
前向きに捉えて次の挑戦に望まなくてはならない。
それをするためにも、なぜ集客できなかったのかを筆者なりに考えてまとめ上げ、次なるイベントに繋げなくてはならない。
以下、原因を自己分析してみた。
イベント集客に悩む人へ少しでも参考になれば幸いである。


○申し込み制度における抵抗感

とある人が指摘していたことが興味深い。
その人も、個人で小規模な集まりを企画している。
コロナ前まではカフェなどの一画を借りて、そこでお店で注文しさえすれば誰でも出入り自由に参加できるようにしていたが、コロナ後は店のキャパの関係もあり申し込み制にしたらしい。
すると、それまでは毎回ある程度の人数は来てくれていたが、急に人の集まりが悪くなったとのこと。そのため、原因が申し込み制度にしたためではと自己分析していた。
確かに、この事前申し込みというのは少し抵抗があるかもしれない。
好きなバンドのライブなら何がなんでも事前にチケットを取ろうとするが、そこまでではないとなるとどこか抵抗感が生じてしまう。申し込みとなると、『行く!』という強い意志を見せる証拠になるだろう。そういった意志を事前に見せなければいけないのは抵抗があるかもしれない。自分も、実はそのイベントに「申し込まなければいけないならいいか……」と抵抗感を感じていた1人だ。だからこそ、その指摘は納得感が大きかった。
逆に、谷戸会が盛況を帯びてくるようになったのは、誰でも自由に参加していいという敷居の低さがあったせいかもしれない。当日になって暇だから来てみた、というゆるい意思でも構わないのだ。

○横須賀の(個人)イベントはいくらまで出せるか問題

もう一つ気になるのが、イベント参加料金だ。

以前、ある場所で「横須賀のイベントなら出せても2000円までだよね」という会話をどこかしらで耳にしたことがある。
これは個人でイベントを主催する身としては非常に気になる点である。
どこまでが許せる範囲なのだろうか?
谷戸会などは、前回は500円いただいたが、それまでは基本無料で、鍋やバーベキューの具材になりそうなものを一品でも持ち込んでいただければ料金は取らなかった。
しかし、今回の企画は都内から企画のオリジナルとなった人をゲストで呼ぶためにどうしても費用がかかってしまい有料イベントにせざるを得なかった。
更には、お店側にもお菓子やコーヒーを用意してもらおうとしていた。そのため、料金を2000円と設定していた。
人数が制限マックスにならない限りは筆者の懐にはほぼお金は入ってこない価格設定だ。
そんな抑えめの価格にしても人は集まらなかったのである。
2000円といえば、映画鑑賞料金と同じ。イベントの時間は2〜3時間とこちらも映画とほぼ同じ。映画を楽しむと同等の価値があるイベントと自負はある。
しかしながら、人は集まらなかった。
そこで、試しにX(旧Twitter)でアンケートをとってみた。
興味がある個人イベントで出せる金額はいくらまでという内容だ。

https://x.com/kurofune3/status/1767366904665223208?s=46&t=mEBaNC4xdQ8CKsG5v2c-uA

アンケートは24票集まった。少ない数字なのであくまで参考程度に受け止めて欲しい。

1 無料 1票
2 1円〜1000円 8票
3 1001円〜2000円 5票
4 2000円を超えても参加する 10票

2は500円か1000円、3は1500円か2000円といった設定か。
約半分は1500円以上は出せると捉えていいだろう。
この意見を信じる限りでは、ある程度の額なら出してもいい人はそれなりにいるということだろう。
となると、価格設定がネックになったとは思いにくい。なにせ、2000円を超えたとしても参加したいという人が一番多いからだ。となると、3,000円でも参加していただける人はいたのかもしれない。
こうなると、申し込みへの抵抗感が生じたのだろうか?

○ターゲット層を絞り、効果的な宣伝ができていたのか?

マーケティングの基本の一つとして、その商品やサービスを使う顧客層がどこにあるのか、それがちゃんとみれているのか? というのがある。
その商品のどの特徴にどの層が反応するのか、それを見極められていなければならない。そして、ターゲット層を絞ってそこへ効果的な宣伝を仕掛けなければならないのだ。
今回の企画はどの層がどのように楽しむ内容だったのか、そこを本当に見極められていたのだろうか。

実は、途中からその辺に意識が向いてターゲット層はどこなのか探ってはいたのだ。
ただ、その層に情報を届けるためのチャネルがなかった。言い訳になるだろうが、筆者にはその層へダイレクトアタックする手法を持ち合わせてはいなかった。
ここをもっと反省するならば、もう少し早く見極めてその層へあらかじめコンタクトを取る努力を図る必要があったことである。
谷戸会の盛況に甘んじていて見極めを怠っていたと言えるだろう。

とはいえ、その層が本当に正しいターゲットなのかは分からない。
今後は、それらを見極めるためにも早く広く活動していくことが求められるかもしれない。

○これでは終わらない終えられない

反省点はいくつかある。
もしかしたら、以上の点以外にも重要なポイントを見落としているかもしれない。
それを把握する意味でも、さらに次のイベントを企画して試していかなければならない。
間違ってもらっては困るのが、企画の内容に魅力がなかったわけではないのだ。
これはそんなことはないと強く言える。実際、テレビやラジオでも取り上げられたこともある。それに、筆者も参加経験済みであり、その面白さは実感している。それだけに、今回の企画は間違いないものであったことは強調しておきたい。だからこそ、筆者の集客能力の乏しさが本当に惜しまれるのだ。
だからこそ、今回の仮説を実証し、筆者の集客力を上げるためにも、「ここであきらめることなく前に向かって進む」必要がある。


支援いただけるとより幅広いイベントなどを見聞できます、何卒、宜しくお願い致します。