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内定辞退とお見送りとときとめ

やりたいことがない。
仕事に対する解像度が低いうえに、いままでの職歴や学問に統一感がないので深く聞かれる。
直感でやってきた結果がいまなのかもしれない。

経済学部→医療事務→訓練デザイン

一般事務をやろうとも、医療事務の仕事内容とは業務領域が異なる。
全くの未経験ですのでその点はどうお考えですか? と聞かれたらたどたどしくなる。
さぞ自信のない求職者に見えることであろう。
本命になる企業の面接に備え、一貫したシナリオを練らないといけない。
演技はうまいほうだと思っていたけれど、就活はそうもいかないな。

先日は運送業の営業事務の最終選考だった。
現在話が進んでいる企業の選考は受けきって判断したいと話していた。
この発言の意図は新卒の就活のように内定が出た時点で他を辞退したために失敗した教訓から、すべて受けたい気持ちがあったからだ。
それに勤務地が少々遠かった(通えるけれど交通費が足りない)ので引っ越しも検討している。でもお金や生活のことがあるので、それはご縁があったときに判断したいと伝えていた。
私としては候補に入れてあげてもいいと思っていた企業なので、本音で話していた。でも本命ですとは言えない微妙な感じ。
私はこの駆け引きに負けた。
面接後に担当から連絡があり、結果はお見送りをしたいということだった。
そのお見送りが複雑であった。
内定を出したいが、選考を受け切って引っ越しをすると時間がかかるのでそこまでは待てないという理由だった。
担当はもし内定を承諾する意思がどれくらいあるのか、いつまでに選考が終了するのか、会社側が待ってもいいと思える判断材料を提示して交渉すると言われた。
志望度で比較すると横並びだった。別にどれが高いとかはない。逆に言うと引っかかったところで検討する気持ち。
お見送りをしたいのならそれが向こうの答えだと思い、私は交渉のお願いをせず、お見送りの結果をいただくことになった。
これで全部振り出し。

そのほかで面接に進んだ企業も手ごたえなし。
事前質問で応募している基準はと聞かれたが、勤務地と事務と販売の仕事を生かせるかで判断していると答えた。
何度も言うようにやりたい仕事がないので判断する基準もない。志望度も高いわけがない。
自分の中に軸がない、建前で決めても建前なので忘れる。
本当に社会人向いてない。
ああもうなんでもやります! 働かせてください!
懇願した後輩がまぶしい。
荻野千尋のようにがむしゃらに生きたい。

翌日はお世話になった訓練校に相談しに行った。
今回は報告2回目で正社員での就業報告が多いと言っていた。
PHPのスキルを見込まれて就業が決まった元訓練生がいるとも。
前のクラスでは半年かかったがパートで制作の仕事が決まった人がいると話してくれた。
半年か。長いなあ。
制作の仕事は諦めているので何とも思ってないです。
でもそれくらいの期間を耐え抜いたのは本当にすごいなあ。
パートスタートでも実務経験を積めるのは強い。パートはパートでもスキルはスキル。
それだけやりたかったんだね。よかったよ。
私はというと引っ越しして一人暮らしして奨学金も払って車も処分(多分父が乗る)するとなると、パートでは働けない。
諦めるなら最後までいっぱい頑張ってから言ってください!
響け!ユーフォニアムで、主人公が言ったセリフを思い出す。
最後、最後まで。
いつまでもフリーターじゃいられない。
お盆まで頑張って内定が出ない、出ても納得できない会社ならば、前職に戻るか同じ仕事をするしかない。
いろいろ適当して迷惑をかけたから戻れるかはわからない。
でも働いて、よくわからない税金を納めて奨学金を返済しなければならない。
最後まで頑張って結果が出ないなら別の手段を考えなくては。

ぜんぶにげたい。
じかんがとまればいいのになあ。

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