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エクセル(Excel)で関数のグラフを作成する(円の方程式:X*X+Y*Y=1)

エクセルのグラフを描く機能を使って、関数のグラフを作成する方法を説明します。エクセルの基本的な操作ができることと、基本的な数学の知識を前提にします。今回は、X*X+Y*Y=1の円のグラフを描いてみます。

エクセルの表を開いて、最初にX軸の左端(最小値)の数字を入力する。下の図の場合は、C5のセルに [ー1]を入力。

図1 最小値の設定

次にその隣のD5のセルに、隣のセル+差分を入力します。下の図の場合は、D5セルの内容が、[=C5+0.05]。(差分=0.05)

図2 差分の設定

D5セルの内容をE5セルより右のセルにコピーすると、下図のようになります。これでX軸に関する設定は完了です。

図3 X軸の設定

次に、Y軸の計算のために円の方程式を変形してYの関数にします。
Y*Y=1-X*X なので両辺の平方根を求めると。
Y=±√1ーX*X となります。
Yが正の領域では Y=√1ーX*X
Yが負の領域では Y=‐√1ーX*X となるので別々に値を計算します。
C6セルに、C5セル(X軸)のY=√1ーX*X を計算します。
入力は、[=SQRT(1-C5*C5)] となります。
C7セルに、C5セル(X軸)のY=‐√1ーX*X を計算します。
入力は、[=‐SQRT(1-C5*C5)] となります。

図4 Yの値を計算

C6セルとC7セルの内容をD列より右のセルにコピーすると、下図のようになります。これで数値の設定は完了です。

図5 Yの値を計算

次にグラフを作成するために、Y軸の数値の範囲(C6~AQ6とC7~AQ7)を選択して、挿入タブのグラフの(折れ線)をクリックすると、下図のようにY=±√1ーX*Xの折れ線グラフが表示されます。

図6 グラフの表示

このままではY軸の数値がおかしいので、グラフエリアにカーソルを持っていき右クリックして、出てくるリストから、[データの選択]をクリックします。下図のように、データソースの選択という画面が出てくるので、横(項目)軸ラベルの[編集]をクリックします。

図7 グラフ軸の設定

下図のような画面になるので、軸ラベルの範囲にC5からAQ5までの範囲を設定して[OK]をクリックします。

図8 軸の数値の設定

グラフの横軸の数値が下図のように表示されます。これでY=±√1ーX*Xの円のグラフの作成は完了です。X軸の範囲は、最初に設定した、ー1から1の範囲になっています。

図9 グラフの完成


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