もしもわたしがアゲハなら
音楽の才能があれば、これを音にできたのに
絵描きの才能があれば、キャンバスに色を殴りつけるのに
それができないとき、ひとはなにに頼るだろうか
ふかいふかい心の底を
ふかいふかい深夜の月明かりで照らし
くらいくらいところに押し込めた
痛い痛い もうひとりの自分と対峙して
思いがあるときにしかできない思考する瞑想で、とことん奥まで入ったらもう明け方。
ラベンダーティンクチャーを数滴入れた炭酸水は
体のなかですっかり溶けて、うつつを留守にする
そんなあらしの夜は、きっと誰にでもある
炎を見つめて、魔法をつかう
ラベンダーティンクチャーで鎮める
西の魔女も、「そういうときがあるのよ」と言っていた
こんなとき、わたしは蛹で、明日の朝には生まれ変わってなにもかも忘れていることをイメージする
さいごにはありがとうをたくさん言って瞑想を終われば、新しい世界が広がる。
さあ、夜明け。
月礼拝をして、隣人の声に耳を傾ける。
そして朝日の太陽礼拝を。
おはよう。
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