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スピリタスにローズマリーを漬ける 魔女暮らし日記 7.25.2021

雨が降らない。連日暑い。
この暑さで水やりのコントロールに毎日悩んでいる。それは人間も同じか。

昨日は満月。
魔女は満月の浄化と強化の儀式で祈っていた。
深夜1時くらいまで夜更かしして。

この満月の儀式は、わたしの場合はたいてい行っている。
周期を感じることができるし、自己内省と自律にちょうどいいから。
またその季節にあったウィッチクラフトもできるからだ。
その時に旬を迎えるハーブや野菜で作ることが多い。

今回の満月では、ローズマリーをクラフトする。
毎年ルーナササバトの頃(8月1日)にやっている、ローズマリー仕事だ。

ローズマリー。太陽のハーブ。
抗菌殺菌作用があり、記憶力や頭脳明晰のためのハーブ。
落ち込んだ人には活力も与える。
頭皮ケアにシャンプーにしたり、ニキビの手当てなど、外用でも使う。
肉料理にも、お茶にも、薬酒にも、なんでも使える。
ルーナサのサバト。
8月1日に行われる、初めの収穫を祝う魔女の祭り。
太陽の男神がその光を分け与えた作物を、わたしたちが食べて糧とする内容の儀式を行うことで、生きる活力と感謝と実りを享受する。

自然信仰では、この時期は太陽の男神のエネルギーが強い。夏だしね!
なので太陽をモチーフにした飾り付けをしたり、太陽を模すために黄色やオレンジなどのカラフルな色を用いたりする。

わたしもこれ編んで飾ったくらい。ルーナサのカラフルさが好きだ。

ローズマリーは太陽のハーブだ。
冬の寒い時期に冷えた体をあたため、体液を調整するためにかかせない。
夏にとれるハーブは、冬まで貯蔵できると便利なのだ。

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先日、魔女畑で再生したローズマリー。
花を落としていると、ところどころ光っていて美味しそうに見えたのだ。(※わたしにそう見えているだけ)

これはドライにするのもったいないな。
食べたい!漬けたい!と思った。
光っているところを分けてもらって、家に帰って水洗い。
虫はついていない、きれいなところだ。
そこから1日、日陰で水切りをする。

葉が乾いたのを確認して、枝から葉をこそぐ。
煮沸して乾かしたウイスキー瓶(たくさん作れるどん!)に竹串などを使ってローズマリーを入れる。
最後にスピリタスを注ぐ。

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2時間くらいでこんなにきれいな緑色になる。うつくしい。

これはアルコール度数96度のスピリタスにしかできない抽出方法。
たいていのハーブは25度~50度のウォッカに漬ければ十分に有効成分が抽出できる。でもローズマリーはこのやり方がいい。

スピリタスの代わりに無水エタノールを使用する人もいるようだが、わたしはあれがあまり好きではない。
店でも使っているが、少量使うぶんにはいいとして、基材として使うには香りも濃度も眩暈がする。

基本的に化粧品などの外用品を作る場合は、無水エタノールや濃度をあわせたエタノールを使用する。
焼酎やウォッカは飲用できるが外用には向かないのだ。
なんだけど、どうしてもローズマリー×無水エタノールは臭い気がして(※あくまでも個人的意見です)できれば基材では使いたくないのだ。
私の場合は、飲用にも外用にも使うのでスピリタス使うことにした。自分が使うものだからもうそれでいい。

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96度。火器
2時間でこんな緑色だから、2週間もしたら真っ黒になっているだろう。

用途としては、

・消毒液
・ルームスプレー
・ローズマリー軟膏
・ハンガリアンウォーター(化粧水)
・飲用のティンクチャー(薬酒としても)
・ハーブバス
・頭脳明晰琥珀糖
・記憶のお茶
・勉強集中の儀式

などに使う。もちろん水で薄めて。
その作り方はおいおい。

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残りのローズマリーは、魔女畑のジャガイモとオーブン焼きに。
みんな米も食べずにペロリ。
こういう仕事によってルーナサを感じることができる。

じゃがいも、たくさんあるので今度キッシュも作ろうかな。
今日も善い一日を。


ルーナサの祭壇を飾るVlog撮った♪

このパイナップルみたいな観葉植物は、グズマニアといって、ほんとにパイナップルの仲間だそう。

初心者の人は、ドライローズマリーでティンクチャーを作るのをおすすめする。その方が、水分がないのでアルコール度数が下がりにくいからだ。
スピリタスや無水エタノールは危険物なので、安全性を考慮するときは、アルコール度数40%~50%のウォッカを使おう(緑色はでません)。
ハーブも無農薬のものを選んでほしい。
夏の間に漬けて、冬に活用できるように準備しておくといいかも。

サポートして頂けたら、魔術研究の支援に使わせて頂きます。皆様により良い情報とデータを開示することで生き生きとした魔女活・魔術ライフになるよう願っています。