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Now The Story Ends, And / 物語は終わり、そして

おつかれさまです。
あるこです。

前回、前々回に引き続き、今回もCyberPunk2077について語ります。

以前の投稿はこちらからどうぞ。
1, Living in Night City / ナイトシティを生きる
2, Sell Soul To The Devil / 魂を売る

が、その前にCyberPunk2077を開発したCD Projekt Redがランサムウェアの被害に遭ったとのことで、犯人の要求には応じなかったものの、進行中のプログラムに関する複数のファイルが流出させられてしまったそうです。顧客に関するデータは含まれないが、プロジェクトの進行に影響を与える可能性があるとのことでした。

正に今彼らが開発したゲームを楽しんでいるところなので、ショックなニュースでした。
いちファンの私(しかもゲームはほぼ見る専門&プレイ下手)にできることはありませんが、せめて楽しかったことは楽しかったと、好きなことは好きだと書いておきたいと思います。

My heart is with you. Stay strong.

以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。

***

そして三つめは星エンド。
アルデカルドスの面々が好きすぎて、何ならVじゃなくて私自身が彼らに加わりたいくらいなので(笑)、最後まで残しておいた。

Vが電話で協力をお願いすると一もなく二もなく駆け付けてくれるパナム。
アルデカルドスのメンバーも快く受け入れてくれて、それどころかソウルがジャケットを用意していてファミリーの一員として加わることになる。フラグっぽさに不安を掻き立てられながらも、このシーンは凄く嬉しかった。

そしてミリテクが仕切っている建設現場を抜けてアラサカ・タワーの地下へ潜入するのだけれど、最終決戦の三つのルートのなかでこれが一番厳しかった。単に私の戦い方が下手なだけかもしれないけれど。

フラグがバンバン立っていたので、ボブやテディ―がやられたときも「ですよねー!!!」と思いながらも繰り返しになるけれどアルデカルドス大好きなのでショックを受け、ミッチまで仲間を助けるために一人でパンツァーに乗って戻るなんて言い出した暁には、このルートを選んだことを大後悔。

Vより先に、「私のせいだ…」「私がアルデカルドスに協力を求めなければ彼らは平和に過ごせたのに…」と後悔していた。

そしてアラサカ社に潜入。ジョニー・ローグルートのようにオルトが無双し、神輿までたどり着く…直前でやはりアダム・スマッシャーが現れ、ソウルがやられる。しかもかなり残酷な描写で。しんどすぎる。

ソウルに関する思い出が頭のなかを駆け巡りまくり、こんなにもたくさんのメンバーを喪わせてしまったことのショックやパナムへの申し訳なさとかいろんな感情が掻き立てられて、二回もアダムに負けた。そのたびにソウルの死に様を見せつけられたのもキツかった。

なんとかアダムに勝利し、ソウルの遺体の近くへ戻るとパナムが「言い争いばかりだったけれどいなくなると寂しくなるよ」とか「最後まで自分よりファミリーのことを優先してあいつらしかった」とか言うものだから、もうやめて…と。

ここでもサイバー世界で橋を渡ってジョニーに身体を明け渡すか、泉に入って身体にも戻るかの選択ができたけれど、今回は迷わず泉に入った。

気が付くとナイトシティが見渡せる場所でパナムの車に乗っている。
相変わらず身体の問題は抱えたままだけれど、パナムや残されたアルデカルドスのメンバーとともに、Vもナイトシティを出るようだった。

そしてなんとミッチも無事だった!
ミッチファンの私としては嬉しい限り。

アラサカ・タワーに侵入したせいで州境は警備が厳しくなっているらしいが、突破するための計画は既にパナムとミッチが立てていたようだ。

二人が言う、「これからはみんなで考えればいい」という言葉が、やっとVが落ち着く場所を手に入れられたようで嬉しくなる。

ストリート・キッドのライフパスを選んでいたので、きっと子どもの頃から落ち着ける場所も無くて、大人になって傭兵となってからはより一層一人でどうにかしなくてはならない状態で生きてきたのだと思うから。

無事に州境を越えると、砂漠と一面の星空が見える。パンツァーの上にパナムと肩を寄せ合って座り、銃弾のネックレスを風に任せて捨てる。

過去と決別し新しい人生を歩んでいく。
画面が暗転したあとにVの咳をする音が聞こえるから心配になるし、パナムの伝手を当たるとは言うものの、結局Vは助からないんじゃないかなと思うけれど、それでも独りきりより仲間がいてくれて良かったと思う。

Relic騒動でVは、ジャッキーやある意味ジョニーや生活やそして自身の命までいろんなものを失うことになったけれど、アルデカルドスというファミリーを手に入れられたことが救いだったし、彼女の人生に意味を持たせるんじゃないかな。

私がプレイしてきたデータで見られるエンディングは一通り見た。
どれもまるで違う結末なんだけれど、共通して感じるのは胸に空いた穴を風のように通り抜けるような孤独。

ストーリーを通してプレイヤーはずっとVを救うために頑張ってきたのだけれど、完全には報われない。結局どのルートに至ってもVという人格が消えてしまうか、死んでしまうかのどちらかになるからだ。

だけどこの報われなさというか、このストーリーのなかでVにとっては大事件が起こって彼女の人生は劇的に変化するのだけれど、一歩彼女の意識の外に出ると、世界は結局何も変わらない。

Vと関係の無いナイトシティの住人からしたら、一人の傭兵が名を上げるために危険な仕事に手を出して失敗して死んでいったというそれだけ。たぶん、こんなことは日常茶飯事なのだろう。

じゃあVはどうしたら良かったのか。一生傭兵として暮らしていくほうが良かったのだろうか、と考えた時に明確な答えが出ないのも良い。

主人公であるVが世界をまるで変えてしまうようなスーパーヒーローではないところや、主要な人物が呆気なく死んでしまうところも、SFという現実離れした世界観でありながらも物語に現実味を持たせているようで、私は寂しさを感じつつもとても好きだった。

いくつかのエンディングを見たけれど、いわゆるベスト・エンディングというものがどれになるのかわからないし、そんなものは用意されていないかもしれない。

ベストやワーストがあるのではなくて、プレイヤーがVの人生の何に重きを置くかによって、それぞれの"ベスト・エンディング"が変わってくるのだと思う。

私もどのエンディングが一番好きだろうと考えていたのだけれど、結局初めに見た"節制エンド"かもしれない。
Vが死んでしまうのは悲しいけれど、Vのことを一番よく分かっていたジョニーが生き残ったこと、ある意味でVの意志が残ったこと、それからアラサカに恨みのある人物しか作戦に巻き込まれずに済んだこと…などからストーリー的に一番しっくりくるというか、納得がいくような気がする。

あとはジョニー・ローグルートで、ジョニーで橋を渡ろうとしたときにVが怒って止めようとする。あの行動を見たあとだと、Vはこの結末を選びそうだなと思ってしまう。

そんな風にぐるぐると考えた後で、youtubeにアップされている"NEVER FADE AWAY"に寄せられたコメントを読んでいたら、ものすごく納得のできる解釈をしているものを見つけた。

その方は全てのエンディングについて書かれていたのだけれど、なかでも節制エンドに対しては、

"Altruism, self-sacrifice for the life of a friend who'd do the same for you."
(by Howling Din)
愛他主義、もしくは自分の為に同じことをするであろう仲間のための自己犠牲

と書かれていて、正にこれだ!となった。

今まで救おうとしていたVの命を諦められたのは、他でもないジョニーを救うことができるからだ。
逆の立場だったらジョニーはVを救おうとするだろうし、実際に彼はVを救う為なら自分は消えて構わないと思っていた。
そんな彼を救うための選択だったから、悲しくても納得がいったのかもしれない。

ということで相変わらず纏まりはないけれど、書こうと思ったらまだまだ長くなるのでこの辺で終わろうと思います。

今は二周目を男性・ノーマッドで始めたところなので(ジャッキーを死なせたくなくて全く進んでいない)、二周目では手を付けられなかったジョブやシークレット・エンディングを見たいです。

たぶんCyberPunk2077についてはまた書くことになりそうです。

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