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生物季節観測について

先日、ニュースで見たのですが、気象庁が実施している「生物季節観測」が令和3年1月より大幅に見直されるそうです。

「生物季節観測」とは、「季節の遅れ・進み、気候の違い・変化」を的確に捉えることを目的とした観測で、人が目と耳で観測するものです。

これまでは、植物34種目、昆虫・動物23種目を対象にしていました。一番有名な観測は「桜の開花🌸」で、毎年、ニュースでも紹介されています。その他では、「うぐいすの初鳴き」、「つばめ初見」、「すみれ開花」、「りんご🍎開花」、「いちょう黄葉」等があります。

その中で面白い観測対象として、「アブラゼミ初鳴」、「にほんアマガエル🐸初鳴」、「トカゲ🦎初見」、「えんまこおろぎ🦗初鳴」等もあります。

これらの生物季節観測対象が、令和3年1月より植物6種目(下記)に簡素化されるそうです。簡素化の理由は、観測所周辺の環境変化で対象の植物や昆虫・動物を見つけることが困難になってきたためのようです。

現在のような気象観測システムがない時代は、まさに自然を観察して季節を感じながら生活していたのですが、そういった大切な感性が段々希薄になって行くのは寂しいものですね。

地球温暖化の影響を調査、考察する指標としても活用できる観測でもあったので、そういう面でもなおさら残念なことです。


【令和3年1月からの観測対象:植物6種目】

あじさいの開花、 いちょうの黄葉・落葉、 梅の開花

かえでの紅葉・落葉、 桜の開花・満開、 すすきの開花

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