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みんなの地球

※写真は、秋の水辺に咲くミゾソバの花。花の直径は5mmくらいと小さな花です。立ったまま見てもその存在やその良さに気づかないですが、腰を下ろして近くでよく観るととても可憐できれいな花です。
※写真の花を「サクラタデ」と記載していましたが、野草に詳しいうりぼうさんからのご指摘により再チェックし、その結果「ミゾソバ」に修正しました。どちらも秋の水辺に咲くタデ科の花でよく似ています。


「みんな」とは人間のことではなく、地球に生きている全ての生き物(動物、植物、菌、微生物)のことです(地球には約870万種の生物がいると推定されています)。日頃考えていることを手短に書きました。

私が子供だった頃、世の中は公害で水も空気も土壌も汚染されていました。空は灰色、川の水は濁り、湖は富栄養化、海にはヘドロ。テレビでも公害についての報道番組が多く、四日市ぜんそく、田子ノ浦のヘドロ、都市部の光化学スモッグ、琵琶湖の富栄養化等の公害問題を子供ながらに関心を持って見ていました。

当時、公害防止対策の法令が整備され、公害防止の技術が進み、今では空も川も湖も海も見違えるようにきれいになっています。見た目にはきれいです。しかし、目に見えない部分での変化が進んでいるようです。例えば、空気中の二酸化炭素濃度・メタン濃度の増加、海水の酸性化、海水温の上昇等です。

昭和の時代の公害問題は、工場や会社単位、地域単位での対策で克服できました。しかし、現在の目に見えない環境問題は地球全体、世界全体での対策が必要な非常に難しい問題です。また、昭和の公害と異なり問題を実感することの難しさや、何が真実かを見極めることの難しさもあります。

更に、地球温暖化対策という名目で行われる拙速な対応が自然を破壊するという副作用も引き起こしています。再生可能エネルギーの活用の名目もと、山の樹木を伐採して太陽光パネルを設置することがその一例です。

地球は宇宙の中でも非常に稀な豊かな惑星です。水の循環を可能にする適度な気温、多くの生物の活動に必要な酸素・水の存在、豊かな生態系を通した物質と命の循環。これまでに人間はこの大切な地球の環境を自分たちの都合で変えてきました。しかし、人間による環境の変化は必要最小限に留めるべきであり、過度な環境破壊、環境変化をしないように努めるべきではないでしょうか。

これまでの長い地球の歴史の中で、地球の環境は大きく変わってきました。原始の地球大気は二酸化炭素が主成分でしたし、恐竜の時代や氷河期の時代もありました。ただ、それらの変化は自然が起こした(自然に起きた)変化であり仕方がありません。しかし、人間が自分たちの都合で地球の環境を変えることは極力避けなければなりません。地球は人間だけのものではなく、みんなのものだからです。


以上