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聖ヨハネの日とセントジョンズワート

イエス・キリストに洗礼を授けた洗礼者ヨハネ。
この聖ヨハネの誕生日である6月24日、聖ヨハネの日(St.John‘sDay)この日に収穫すると最も治癒力が高いといわれるセントジョンズワート。
昼間の時間が一番長い夏至の頃ですね。
古代ギリシャの時代より兵士の傷の手当などに用いられてきた歴史あるハーブです。

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畑では6月初旬から沢山の黄色い花が咲き乱れています。
このハーブ、よ~く見ると花弁や葉の縁に黒い点々が付いています。
これを指で擦ると・・・赤い色素が手に付いてきます。
この色素が聖ヨハネが斬首された時の血のようだとも言われているんです。

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ハーブティーは、薄い漢方薬のような味と香り。(個人の見解です)   飲みにくくはないですが、他のハーブ、例えばローズヒップとハイビスカスとかをブレンドしたら美味しく飲めるかも。

近年は悲嘆や絶望、恐れなどの感情や抑うつに対する効果が確認され、暗い心に明るさを取り戻すことから「サンシャイン・サプリメント」と呼ばれ、実際に季節性感情障害にも用いられています。(「メディカルハーブの事典」より)

花や葉、茎を乾燥させてハーブティーにしたり、ウオッカやホワイトリカーに漬け込んでチンキにしたり、またオリーブ油に漬け込んで浸出油を作り、外用で使ったりとメンタルの不調から外傷や火傷・虫刺されにまで使えるハーブなんです。

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綺麗な赤色! ヒペリシンを含む赤色色素が出ています。(ウオッカに漬け込んで15分後)
星形の黄色い綺麗な花ですが、この中にこんなにも赤い色素が含まれているなんて! パワーを感じる魅力的なハーブです。

メディカルハーブとしての研究も進んでおり、軽度から中程度のウツ症状に有効と海外でも認められているハーブですが、いくつかの注意点があります。

注意!この赤色のヒペリシンには紫外線に当たるとアレルギーを起こす光感作作用があるため日中の摂取はご注意ください。   

注意!セントジョンズワートは薬物代謝酵素の働きを高める作用があるため、薬の効果を弱めてしまう可能性があります。
特に抗HIV薬、強心薬、免疫抑制薬、気管支拡張薬、血液凝固防止薬、経口避妊薬などを飲まれている方は併用をお控えください。
また薬を服用中の方は医師にご相談ください。




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