足跡を探して
影を求めて
わずかに残る何かを見つけて

追いかけて
追いつくことが出来ないと知って
それを諦めたらきっと楽になれる
それも知って
諦められるような自分なら
きっともっと上手く生きていた

手を伸ばして掴むのは
理想を描いた幻か
夢に見たいつかの景色か
分からないまま
ただ空を握るだけ

振り向いて
誰もいないことを認めて
受け入れたらきっと楽になれる
それを知って
受け入れられるような自分なら
きっとこんなに苦しいとは思わない

手を伸ばして掴むのは
あの日感じた温もりか
語られた夢のかけらか
分からないまま
ただ空を浚うだけ

全て諦めてなかったことに
全部認めずなかったことに
どちらを捨てても
どちらを残しても
どうせ何かを後悔する
それならせめて

自分にとっての
最幸が欲しい