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チェコの森を散歩する

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 チェコに来て約5ヶ月が経過しました。
 僕のホスト先はチェコ中央部の片田舎にあります。家の近くにはスーパー、ガソリンスタンド、
コンビニなど、日本なら当たり前にあるような
施設が全くありません笑。チェコ自体はヨーロッパの中でも比較的発展している国で、治安も(犯罪発生率だけで言えば)日本より良いです。そのため都市部に出れば何不自由ないのですが、田舎に配属されたため日常生活に不便を感じることが多々あります。
 例えば通学。僕は隣町にある学校まで毎朝電車通学をしているのですが、片道45分かかる上に、電車の本数が極端に少ないため(田舎あるある 急行電車に飛ばされる)朝は5時半おき。朝食を済ませて支度をして家を出るのは6時半。チェコは日が登るのが比較的遅く、真っ暗な道を歩いて駅まで歩くことになります。また、緯度がほぼ北海道と同じであるため、気温が0度を下回ることもざらにあります。マフラーを巻き、手袋をはめて、コートを羽織り家を出る。日本にいた頃は自転車通学で
5分だったので、毎日の通学は間違いなく不便な
タイミングの一つですね笑。
 ですが、田舎で生活するメリットも感じています。チェコの土地に根付いた生活を体験できること、アウトドアアクティビティを体験しやすいこと、田舎だからこそ家が広いこと笑、などなど色々ありますが、今回は中でも「散歩」に
フォーカスしてお話ししたいと思います。

 田舎に住むメリットの一つが豊かな自然と触れ合えることです。特に外国の森や池、古風な建築は留学する理由の一つにもなり得るほど素晴らしいものです。私は9月にこの国にやってきて、夏、秋、冬を経験してきました。私のホストファミリーは毎週散歩をすることが日課なので、当然それぞれの季節の森を肌で体感しました。今回はその体験を写真を交えてお伝えしたいと思います。

•夏の散歩

 チェコの夏は乾いていて涼しい空気と、少ない雨のおかげで非常に過ごしやすいです。特に晴れた日は、針葉樹林の立ち並ぶ道を歩いたり、日本では少ない開けた平野でピクニックをしたりと散歩をしつつもヨーロッパの雰囲気を感じることができます。

 時には謎のお城に出くわしたり、なんてこともあるかもしれません。このお城ひとつとってもヨーロッパ風の赤い屋根にいかにも中世のお城といったデザイン。こういった素敵な出会いがあるのも散歩の醍醐味ですね。

 広い平野は牧場を作るには最適の土地。馬や羊、ヤギと自由に触れ合うことができます。大抵が放し飼い状態なので、餌をやるのも体を撫でるのも全て無料。ただし、くれぐれも気性の荒い動物にはお気をつけを。

•秋の散歩

 秋は紅葉の季節。この認識は万国共通ですね。チェコの紅葉は色とりどりで本当に美しい。針葉樹林が多いことで、緑と赤や黄色のコントラストが生まれて、より美しい森が作り出されています。涼しい風に包まれながら静かな森を歩く時間は、チェコでのならない生活の中で、何にも変え難いリラックスの時間になります。また、心の底から美しいと思ったものはホストファミリーに積極的に伝えると、会話のネタになるだけでなく、楽しんでくれているんだ、とホストファミリーの安心にもつながります。何よりみんな景色に見惚れているので複雑な会話にもなりませんし笑。

 チェコの森では猟が日常的に行われています。そのため至る所に写真のような猟師小屋が建っています。いかにも手作り感があふれる可愛い作りですね。このほかにも様々なつくりの猟師小屋があるので、それを探すだけで散歩を楽しむことができます。

 電車の本数が少ないことの唯一のメリットと言えるでしょうか。リアルスタンドバイミーを体験することができます。何もない場所だからこそ、爆音でB.E.キングのスタンドバイミーをかけながら、主人公達になりきれます笑。

 これが私の街です。ね、何もないでしょ。景色だけは一人前なんですけどね。

•冬の散歩
 

 大分雰囲気が変わりましたね。
 あ、バレました?そうなんです。写真を撮り忘れていたんです笑。ということで雰囲気だけでも感じてもらおうとスキー場の写真を載せておきます。まぁ基本的には変わりません。家の近くにリフトはありませんが。
 チェコの雪はサラサラしていて雪遊びに向いています。北海道と同じ緯度にしては意外と降雪量は多くないのですが、それでも十分楽しむことができます。が、しかしなんにせよ寒い。マイナス10度を下回ることもあったりなかったり...
長居は禁物ですね。

 さあ、いかがでしたでしょうか。チェコの田舎の雰囲気は感じてもらえましたか?田舎は不便なことも多くありますが、その土地の雰囲気を直に感じることができるという点では、案外悪くないのかもしれません。チェコを訪れる機会があれば、日々の疲れや観光疲れを森で癒してみてはいかがでしょうか。きっと素敵な何かが見つかるはずです。

 それではまた!

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