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Vol.06 planar 50mm f1.4 お気に入りのレンズとなった一本

カメラのレンズはおおよそ広角、標準、望遠に分けられる。この三つの中で得意な画角、好きな画角、嫌いな画角、苦手な画角、克服したい画角。それぞれあると思います。自分は標準の中の標準である50mmが苦手でした。「でした。」と過去形なのは今は一番よく使う画角になったからです。苦手から一番よく使う画角になった50mm、自分を変えたPlanarのお話。

50mmとの出会い

自分が一番最初にお金を出して買ったレンズはいまから10数年ほど前、キヤノンのEF50mmF1.8STM(Ⅱ型)という伝説の撒き餌レンズです。まぁ、Canonユーザーなら順当すぎるほど順当な一本ですよね。

ただ、当時はEOSkissのダブルズームレンズキットで大学の仲間や学際の出し物なんかを撮っていたのでどちらかというと望遠レンズを多々使用していたのになぜか50mmなんて画角を買ったがために使いにくいという印象を持ってしまいました。

それはそのはず、学際の出し物なんかは遠くから狙うので望遠ズームのほうが使い勝手がいいんです。今にして思えばなぜ50mmを購入したのか理解に苦しみますが、レンジでいえば100mmから300mmあたりを常用としていた自分には50mmは広角なんです、映ってほしくないものまでファインダーに入ってくる50mmはいつしかドライボックスの肥やしになっていきました。

そしてカメラから離れること10数年後、2019年にCanonNewF-1を購入するのですが、同時に購入したレンズがFD50mmf1.4s.s.cとFD24mmf2.8s.s.cの2本。もっぱら50mmばかりNewF-1やsonyのα7Ⅲ(19年11月に購入)にくっつけて写真を撮っていましたが苦手意識のあった50mmも10数年たてば感覚がリセットされるのか当初はそこまで気にならなかったのです。が、NewFD85mmF1.2Lを購入したときから一気に50mm離れが進みました。

85mmを常用とし始めた自分にとって50mmはまたも使いにくい画角になってしまったのです。

Planar50mmとの出会い

そんなある日、たまたま入った中古カメラ屋でPlanar50mmf1.4を見つけました。このレンズは会社の人間から借りたオールドレンズの本にも紹介されており、なんとなく印象に残っている程度の物でしたがこれも縁かなとお店の人に頼んでショーケースから出してもらいました。

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店長から手渡された瞬間です。持っただけで買うことを8割決めました。FDレンズとは作りが違うとはっきり手から伝わってくるのです。コロンとした外観もかわいいですしね(でもお値段はかわいくなかったです)※余談ですが結局マウントアダプター介して使うとレンズの全長が長くなりるのでコンタックスの本体を2020年年末に買い増しました(涙)

CONTAXの純正レンズプロテクターはオマケでつけてくれました。

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コンタックスのレンズは絞りの一番大きな数字が白色なのか、緑色なのかで使える機能に差があったり絞り形状が手裏剣ボケと呼ばれる独特な絞りをするものなどありますので詳しく知りたい方は調べてみてください。自分の50mmは白色なのでこのレンズではカメラ側の絞り優先AEとマニュアルモードで使えるレンズで、絞り羽形状も手裏剣ボケと呼ばれるものです。

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手裏剣ボケの絞り羽形状、F2、F2.8でこの手裏剣ボケが顔を出しますがF4まで絞ると解消します。

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でっかいゴミではありませんよ。レンズの向こうにあるバスケットが反転して映っているだけです。

Planar50mmの映りはどうなのか。

α7Ⅲにマウントアダプターを介して撮り歩いたのが下の四枚です。カメラの設定でピクチャプロファイルは上から風景、ニュートラル、風景にして、Avモードで適当に撮り歩いたものです。

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すごく青が気持ちいいくらいよく出る(変な日本語ですね)。とにかく青がすごくいい色を出すレンズだなと。この色味に惚れて結局50mmが自分の標準レンズとなりました。

そして、、、

気に入りすぎてsonyからでているZeissの青バッチをつけたPlanar50mmf1.4zeという10万円オーバーのレンズも結局買ってしまうことになるのです。

そんなY/CのPlanar50mmf1.4が映し出す色が気に入ったために50mmで「撮る事」ことを考え足を使うようになりました。近づく、一歩下がる、狙う角度を変える。など、Planar50mmf1.4に出会えたからこそまた一段と写真が楽しくなりました。いまも軽いスナップには高確率でこのPlanarをつけて出かけます。

こんなレンズに出会えたことに感謝です。


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