見出し画像

Vol.07 NewFD85mmf1.2L説明要らずのお気に入りの一本

名玉、撒き餌、神レンズなど二つ名を与えられるレンズの中でも伝説と呼ばれるレンズは本当にごくわずかなんじゃなかろうかと思う。※撒き餌レンズはほぼEF50mmf1.8stmを指すと思っているので、そっちのほうが少ないだろという突っ込みは無しでお願いします。

NewF-1を使用していて、なおかつ趣味でオールドレンズポートレートなんてやってる者からしたら絶対手に入れたいレンズがNewFD85mmf1.2L。

画像2

FD85mmf1.2Lはどんなオールドレンズ本にも必ず掲載されるオールドキヤノンユーザーがドヤれる数少ないレンズです。EFマウントのEF85mmF1.2L USMは「85デブ」なんて言われたりしますが、FD85mmはオートフォーカス機構がない分スリムです。でもデブと言われれば・・・。

一時はオールドレンズブームで10万円overだった時もありましたが今はカメラのキタムラの中古で6万円くらいに落ち着いてきました。自分の持っているこのレンズはやや曇りがあるのですが高値推移の時に買ったので7万円でした。6万円で曇りのない個体があれば買い増ししたいくらいいいレンズです。本当に。

※このレンズは1980年発売で販売価格は11万3000円もする最初期のころの「L」レンズ、意外なことに50mmF1.2Lよりも先の発売です。

画像3

レンズ正面に名板が無い、これぞ大艦巨砲主義ともいうべきレンズです。キヤノンの85mmf1.2Lはこのころからレンズ前面に名板がないのですね。

このレンズの何がいいかというとオールドレンズ本にもあるように白が白として映る、色ノリがいい、解放から使える。の三つです。

そして個人的に大事なのは比較的お手頃価格でメーカー純正レンズの解放F1.2を体験できるということ。F1.2やそれよりも明るいレンズはここ最近になって韓国製や中国製のレンズも出てきてお手軽に楽しめるようになりましたがメーカー純正となるとf1.2のレンズって・・・。EF50mm、EF85mmで中古価格10万円前後から。RFマウントのRF50mm、85mmは30万円からですので中古価格6万円前後でメーカー純正f1.2が体験できるのはちょっと魅力的です。まぁ、最近はなかなか中古市場に出てこない。と言うことを除けばですが。

画像1

20年の春先、朝日を正面にして解放付近で桜を撮った一枚。

画像4

JPEG撮って出し。ライトアップされたしだれ梅。

画像5

解放F1.2は背景がボケボケで楽しいです。が、パソコンに取り込んで拡大すると結構な頻度でピントずれてるんですよね(風で桜が揺れるのでよけいにピントがずれるずれる)。SNSで見るだけであればわからない少しのピントズレは気にせずに載せちゃいますけど。

画像6

FD85mmF1.2Lにエクステンションチューブをつけてなんちゃって接写。ちなみにFDマウントのエクステンションチューブは2000円くらいから買えます。というか買いました。

今年も85mmf1.2Lにエクステンションチューブつけてマウントアダプター介してα7Ⅲで梅や桜を撮りに出かけようかな。


掲載許可を取ってないのでUPしませんがこのFD 85mmF1.2Lでポートレートを撮ると確かに開放から使えますし白がとても綺麗に写ります。

そして「写りすぎないがよく写る」。矛盾していますがこれが自分がこのレンズをポートレートに使う理由でしょうか。

最近の最新レンズはモデルさんの毛穴まで写りそうなくらい解像します。しかしFD85mmF1.2Lは解像しますが解像しすぎず、よく解像するがそれでいて解像しすぎないのでモデルさんの肌が綺麗にうつるというまるで魔法のようなレンズ。のように感じます。

このレンズは一度使うとその魅力に引き込まれ、ポートレートで使うともう二度と手放せない。使い手を魅了するレンズです。

自分ももうすでにこのレンズの魅力にどっぷりハマっています。花、風景、スナップ、そしてポートレート。自分にとっての勝負レンズとしてこれからもこのレンズを使って写真を楽しんで行きたいなと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?