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vol.218 個展作品 モデル:ろりーさん

緋色展の展示作品モデルさん8人目はろりーさん。
個展をやろうと思い立ち、みーこさんに背中を押されて作品を考え始めた矢先にふと思ったことがありました。

いつも自分が撮っているモデルさんばかりで展示作品を撮っても意外性はあまりないよな。と。
かといって意識的に違うモデルさんを選んでも面白くない。そこでとある作品を撮りたいので興味ある方はいますかとInstagramのストーリーにあげたところすぐに反応があったのがろりーさんでした。

どんな作品にするのか

一番早く連絡をくれたろりーさんのSNSを見て、一番最初に頭に浮かんだのが「ファッションショー」でした。

頭に浮かんだ「ファッションショー」という言葉からいろんな衣装を着たロリーさんを撮り、展示しようと決めるまでそう長い時間はかかりませんでした。

ただ、それがとても長い道のりになるとはその時は思いもよりませんでしたが・・・。

一回目の撮影

2023年1月28日(土)、ろりーさんとの一回目の撮影を行いました。

それがこちらです。


そして、ろりーさんの作品は初めから立体展示っぽいものにしようと考えていたので画廊若林の中でも印のついている一段奥まっているところに展示しようと決めました。


 「 Session=(Fashion+shooting)*Passion 」 
Model:ろりーさん
 


熱量。
それを持つ人は総じて素敵である。
熱量を保つためにも熱意という熱量が必要であり、常に熱量を持ち続けなければその存在は有象無象の道端の石ころのように価値のないものになる。

芸術に関わる以上、常に熱量は必要である。
自分が好きなものに関わる事でさえ、意識下であろうと無意識下であろうと常に熱量を持ち、その熱量が形として個人のイメージを成すまでには時間と労力と熱量がなければどのような世界でも埋もれてしまう。

ろりーさんといえば・・・。
そのイメージを持ってもらえることは実はとても意義のあることであり、ろりーさんが常に熱量をかけ続けてきたからこそ、その分野においては他の追随を許さないモデルとなったのだと思う。
その熱量の高さからSNSや実生活でも衝突することもある。それでも、衝突するほど彼女がファッションに対して本気の熱量、誰にも負けない熱量、自分の存在理由はここにある信じる熱量を自分は彼女の中に感じた。
 
だからこそ、彼女の作品を最も難しく、最も効果的な場所に据えようと考えた。

もし、どうしてこの画廊で個展をしようと思ったんですかと聞かれたら自分はこう答える。
この展示スペースでないとろりーさんの熱量と自分の熱量をぶつけた作品を展示できなかった。そう思ったからこそここで展示することを決めたと。そう、全てはこの作品があるから決めた。

ここに書いてあることはキャプションとしては不十分で不合理で、キャプションとしての体を成していないだろう。それは当たり前だと思う、何せこれを書いている時点で自分が思い描く作品が本当に想像できるか未知の部分が多く、もしかしたら自分の思い描いている展示にできない可能性もある。でも、それでもろりーさんの服飾への熱量と自分の撮影と展示にかける熱量が掛け合わさることで新しい何かが生まれるのではと言う予感があった。
どんな展示になるにせよ、ろりーさんと緋色という二人の熱量がぶつかった作品であることに変わりはない、だから自分自身がどんな展示になるか一番楽しみにしている作品でもある。そんな行き当たりばったりの展示でも何かを感じてもらえたら幸いである。

こちらがろりーさんと撮影した作品のキャプションで、下の写真が展示の様子です。

実はメインの作品以外は全てインクジェットに対応した透明フィルムを使用しています。

そして撮影が長かった理由が服に強い関心を持つろりーさんは一回に着替えられる回数が多くないということです。

特に着替えてもらって写真50枚撮ってまた着替えということは衣装を持ち歩かなくてはいけないという物理的な問題と、服装に合わせたメイクという点でも無理があります。

そのため、ろりーさんさんとは一回に3着程度まで。
一回の撮影で服装は同一系統の色味で統一することでメイクの時間を大幅に減らすようにしたので複数回の撮影をこなす必要性がありました。

そんなこんなでろりーさんは今年一番撮影したモデルさんの一人でもあります。
ろりーさんを撮影していて面白いなと思うのはやっぱり服に関するこだわりですね。正直なところX(旧:Twitter)でロリーさんのつぶやきを見ているとびっくりする値段の服を買われています。その服で撮影するのが楽しいのがこちらにも伝わってきていい写真が撮れますし、何よりレンズをきちんと絞った際に写る服のディテールはとても綺麗でファッションにこだわっているモデルさんならではだなと思うことはあります。

まぁ、だからこそろりーさんで作品を撮ろうと思った時にまず最初に思い浮かんだのが「ファッションショー」だったわけですが。。。

名古屋にランウェイに使いスタジオがなかったことだけが残念だなと今は思います。

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では、また。

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