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文体の伝染が嬉しい

こんばんは。東京は最近寒さが厳しかったですね。
「さめぇ!」ってパーカーの袖を引っ張り手をよく隠していた冬生まれのいつかの君、今も元気にやっていますか。

今日は最近嬉しかった出来事について、
仲良くなりたいあの子の文体の変化について、
お話します。

あなたはどんな雰囲気の文章を書きますか。
ひらがなと漢字の割合はどれくらいで、
どのくらい和の言葉を好んで、そして、語尾はなにを選びますか。
きっと口癖がひとりひとりにあるように、文体も十人十色だと思う。しかも気分や誰宛によっても変わるよね。

わたしのスマホに住むLINEにも、色んな文体がつまっている。
スタンプや絵文字でも個性が出るけど、一人称を「私/俺」と書く人なのか、「わたし/おれ」と書く人なのかだけでも大分その人の印象が変わってくる。

あれ、この人LINEでこんな文体書く人だったかな。
ふと、そう思った瞬間が最近ありました。
たまたまかもしれないけど、わたしだったらこの言葉はひらがなで書くな、や、ここでこの表現を使うな、がシンクロしていた。

よく口癖はうつるっていう。
「あーね」って君がよく言うから、わたしの送るLINEにも「あーね」が溢れている時期があった。
でも、言葉以上に奥深くに潜むもの、それが文体だとわたしは思う。
言葉をどうのせていくか、文章全体でどんな雰囲気を作っていくのか、文体はそのメロディ基盤だと思う。

それがあの子と似てきた。
あの子がわたしの文体に共鳴してきた。
それは、なんだか口癖がうつる以上に嬉しかった。

自分の過去の書き物を見ても思う。
三島由紀夫ばっかり読んでた時は、わたしの書く文章は、固く難しい漢字が、閉じこまって屹立していた。
村上春樹に憧れていた時は、オープンでリズミカルな文章に移り変わっていた。
文体は、自分のすきなもの、憧れるもの、と距離を縮めようとする。
あの子の文体の変化は、わたしと仲良くなりたいとおもってくれている証拠と感じて、わたしはすごくうれしかった。

わたしも日々noteを通して、憧れる文体に出会っては、自分が少し似ることを感じている。いつか「あなたの文体、わたしに伝染してますよ」と伝られる日がくるといいな。

では、お体にお気をつけて。またね!



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