kuropi(コピーライター歌人)

気づいたことや調べたことを「コピー短歌」にして解説します。大した才能はありませんが、お…

kuropi(コピーライター歌人)

気づいたことや調べたことを「コピー短歌」にして解説します。大した才能はありませんが、おかげさまで16年ほど乃木坂でフリーのコピーライターをしています。じぶんの内面を詠むのはちょっと恥ずかしいので、コピー短歌というカテゴリーをつくろうかと。ただいま迷走中。

最近の記事

瞬殺ワード「片腹痛し」は、クールに使って。

  夜のコピー短歌(2020.06.01) ※朝のコピー短歌と違って、内容がややダークです(笑)。 憎いヤツ ぎゃふんと言わせたかったら 瞬殺ワード「片腹痛し」 ここ1ヵ月以内に、 コロナ関係のワイドショーか討論番組かなにかで ひさしぶりに聞いたこの言葉。 「片腹痛し」 相手をぎゃふんと言わせたいときや (実際に「ぎゃふん」と言っているのを聞いたことはありませんが)、 ぐうの音も出ないようにしたいとき、 悪くいうと、他人や他人の仕事ぶりを 公の場で落としたいときに使

    • 「閑話休題」は、生ものです。

      朝のコピー短歌(2020.05.27) 「閑話休題」使うとちょっとカッコいい 生ものだから注意も必要? 久しぶりのnoteです。 きっかけは、今朝見た、広告系出版社のSNS投稿。 FBの投稿文はこれ。※まるっと転用させていただきます。 「今回のコラムは、コロナに関してはちょっと閑話休題。今回は、ここ1年ほどの間で、こちらアメリカで話題になったキャンペーンや目立った広告について、楽しく語りたいと思います!」 この文章、違和感なく読めましたか? わたしはうん?とひっかかり

      • 使えるけれど、使えませんということも。

        朝のコピー短歌(2019.12.02) 使えます ワード、エクセル、イラストレーター キャッチとボディ 文字打ちだけは フリーランスでコピーライターを15年もやっていると、 自分のPCスキルを意識することがあまりない。 キャッチコピーにボディーコピー、ネーミング、 パンフレットの構成案・・・。 以前は、ワードとイラストレーターだけで間に合ったけれど、 Windowsの人が圧倒的に多いのでパワーポイントも使うように。 エクセルは請求書やリストの作成にときどき使う感じで。

        • 温度差は、プラスマナス2℃以内。

          土曜日のコピー短歌(2019.11.30) 温度差はプラスマナス2℃以内 仕事相手も遊び相手も なにをするにでも、 一緒にいるひととの温度差は、 たのしくもするし、つまらなくもすると思う。 温度が高いとか低いとかいろいろあるけれど、 差がありすぎるひとと一緒だと 最初は刺激があっておもしろかったりするが、 深い話になっていくと知識の差や経験の違いが 会話をちぐはぐにしていくことがよくある。 コンサートやライブ、お芝居、 さらにはテニス、そして仕事も。 テニスのチームや

        瞬殺ワード「片腹痛し」は、クールに使って。

          身に着ける?身に付ける?どっちが正解?

          朝のコピー短歌(2019.11.29) 身につける 知識・衣服は着けるはず 付けるも正解 いつからだろう 「つける」にはいろんな漢字がある。 基本となるのは「付ける」。 多くつかわれているのが「付ける」。 ただ、知識教養などを見につける場合は、ずっと「身に着ける」だと思っていたし、そう書いてきたし、そう赤字を入れてきた。 昨日、とある企業の社内報を文字校正していて、 ふと、ほんとうにこれでいいのかと調べ直してみたら、 なんと、最近は「付ける」も多く使われていて、 学

          身に着ける?身に付ける?どっちが正解?

          「ダッシュ」は、音引きともハイフンとも違います。

          朝のコピー短歌(2019.11.28) ダッシュなの 音引き2つとも違う 入力世代は意識してない? 「ダッシュ」と入力すれば変換でほぼきちんと「——」が出てくる。 この文字2つ分の横棒は倍角ダッシュと呼ばれ、和文組版でよくつかわれる。 ちなみに欧文組版ではenダッシュ「–」、emダッシュ「—」が使われる。 ダッシュはハイフンともマイナスとも音引きと似ているけれど、 カタチも使われ方もちがう。 (ダッシュには、文章を挿入・説明する、文章を切って余韻を残す、間・時間をつく

          「ダッシュ」は、音引きともハイフンとも違います。

          コピーは全く同じ、ギャラは大きく違う。

          朝のコピー短歌(2019.11.27) 書くコピー 一言一句おなじでも ギャラに差ありWEBと紙では WEBと紙媒体でまったく同じコピーを使うということは、 ブランドのキーコピーとかメッセージ、 会社案内のコピー、あとは商品紹介コピーくらいだけれど。 どれも紙媒体の流用ということが多い。 たまにWEBだけで展開する ブランドのキャッチとボデイというのもあったりする。 WEBと紙がメイン媒体としてスイッチしかける前から、 なんとなく感じていたのが、 紙よりWEBのほうが、

          コピーは全く同じ、ギャラは大きく違う。

          朝のコピー短歌(2019.11.26)終わりがね

          終わりがね あるから始まる 新しい 仕事も恋も秘密の趣味も なんとなくうまくいかなくなって、 その理由を言語化したくて考えて。 仕事も恋も、人間関係も、 どんなことでも終わるときの 理由はちょっと複雑で、 それを頭でまとめて納得しようとするのは ほんとうにむずかしいことだから。 無理をせず、そのままダラダラとさせておけば、 いつのまにか自然に 終わっていくのかもしれない。 それを待てばいいだけなのかもしれない。 5年、10年と長く続けたコピーの仕事にも いつかは終わりがく

          朝のコピー短歌(2019.11.26)終わりがね

          日曜日の短歌(2019.11.24)なにごとも

          なにごとも極めた人にだけ見える 世界があるよ見えない人にも 辻井伸行さんのサントリーホールでのリサイタルに行って。 彼はヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで2009年に日本人で初めて優勝。その後、2013年に演奏したリストのラ・カンパネラを聴いて、音がシャボン玉のように弾けるところで完全にノックアウト。それ以来、一度、サントリーホールで聴けたらいいなと思っていたのですが、 たまたま製造責任者♀からのリクエストがあり同行。 初っぱなのサティの3つのジムノペディでは、白

          日曜日の短歌(2019.11.24)なにごとも

          朝のコピー短歌(2019.11.23)句読点

          句読点 キャッチコピーにつけますか 打つか打たぬはコピーが決める 広告コピーでも、パンフレットなどの見出しやタイトル前のショルダーでも、 句点「。」がついているものと、ついていないものがある。 体言止めのものにはついていないことが多く、 「ですます」で終わっているものにはついていることが多い。 体言止めのものでも、その前に読点「、」がついているものは 句点「。」が対になってついているものがあったりもする。 最後はコピーライターさんの好みで決まるところもあるのだけれど、

          朝のコピー短歌(2019.11.23)句読点

          傍聴も経費で落として、コピーの肥やしに。

          朝のコピー短歌(2019.11.22) 傍聴も芝居も旅もデートでも 経費で落としてコピーの肥やしに よく芸人さんが「芸の肥やし」ということで、 法律に触れなければなんでもあり!?みたいなこともありますが、 それにはちょっと違和感をおぼえつつ。 フリーランスの経費もかなり自由なところがあり、 コピーの肥やしになるのであれば、 映画でも音楽のダウンロードでも旅行でもなんでも 資料として経費で落とせたりする。 どんな経験でもアイデアの種になるからだ。 傍聴には、経費は交通

          傍聴も経費で落として、コピーの肥やしに。

          朝のコピー短歌(2019.11.21)いつの日も

          いつの日も私の名刺はヴァンヌーボ 今夜のワインはボジョレーヌーボー フリーランスになるときに、すごく楽しみにしていたことがある。 それは自分で自分の名刺を考えること。 いま使っている名刺は三代目。 原稿用紙をモチーフに、万年筆で名前を書き、 フランスの伝統色、いちご色で印刷したもの。 二代目の名刺は面裏でシンメトリーに。 フランスの伝統色、ショコラで。 一代目はシンプルなタイポのみ。 印刷は黒ではなく、特別なグレーで。 15年間ずっと変わらないのは名刺に使っている紙

          朝のコピー短歌(2019.11.21)いつの日も

          朝のコピー短歌(2019.11.20)「絶対に

          「絶対に〇〇しない」の8割は “してしまうかも”の裏返し コピーを書いていて、ほとんど使わない言葉というのがいくつかある。 そのひとつが、「絶対」。 誇張・誇大表現につながるからという理由もあるけれど、 わたしの場合は他にも理由があって、それがこれ。 「絶対」は、強くて確実なものに見えるけれど、 人が話すことで急にとてもあやうい言葉になってしまうから。 「私、絶対〇〇しないから!」 こう言ったら、この人は、そのことをしそうでしそうで仕方ない、または未来にしてしまう可能

          朝のコピー短歌(2019.11.20)「絶対に

          朝のコピー短歌(2019.11.19)領収書

          領収書 毎月A6茶封筒 ポイポイ入れておくだけ整理 フリーランスになって1年目は、 なにがあるかわからないので、とにかく領収書をとっていた。 フリーランスの先輩からもそうアドバイスを受けていた。 15年目のいまは、その量は1/5以下に減っているけれど。 1年目はまさかの確定申告スルー ペナルティは? 4月からフリーになって、12月には9ヵ月分の領収書が箱いっぱいに。1月は行く、2月は逃げる、3月は去るというように、年明けから仕事がバタバタして、初めての確定申告なのにふ

          朝のコピー短歌(2019.11.19)領収書

          朝のコピー短歌(2019.11.18) 打ち合わせ

          打ち合わせ 晴れたらいつもチャリンコで フリーランスは自転車操業 フリーで仕事をはじめるとき。 家賃は高いけれど、都内の便利なところに住むか、 家賃は安いけれど、ほどほどに環境がよく 都心まで少し時間のかかるところに住むか。 迷うところである。 わたしの場合は、前者を選んだ。 世田谷の上町から乃木坂へ。 家賃は数万円アップ。でも交通費はその金額の2/3くらいは下がったと思う。 通勤の定期代、深夜タクシー帰宅代(当時はまだ業界全体が深夜働く体質だった)、打ち合わせなどの電車

          朝のコピー短歌(2019.11.18) 打ち合わせ

          日曜日の短歌(2019.11.17)後輩の 後悔は

          後輩のちいさきまるい赤子抱き 母なる人生 想いを馳せる後悔は 今しあわせで あるならば 記憶の中で水割りになる 母性本能がくすぐられたのだろうか。 もうひとつ人生を生きられたら、 たぶん子どもと生きる別の人生を選ぶだろう。 でも、もう一回だけ人生を生きられるとしたら、 いまと同じ道を生き直すかもしれない。 まいにち、わたしたちは、 数え切れないほどの選択を重ねている。 過去の選択を後悔していないと言えるのは、 今がしあわせだと感じられるからであって、 そ

          日曜日の短歌(2019.11.17)後輩の 後悔は