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1981年発行のこの本に書いてあったこと

私の古い物入の中に、20年前に手にしていた本が私を久々に出迎えてくれました。日焼けの後もあるし、本の匂いは、図書館みたいで良い感じです。

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この本はみすず書房より1981年12月11日に発行されています。今から40年も前の本で、私がこの本を手にした頃ですでに、発行から20年も経っている本だと思うとそれはそれは凄いなって思います。

この本の著者は免疫学の分野で有名なメダウォー先生です。クローン選択説でまたまた有名なバーネットと共に免疫寛容獲得に関してノーベル生理学・医学賞を受賞しています。メダウォー先生の素敵写真は本の裏にありました。

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若い科学者の卵(多分学部生だったはず)の私がこの本を読んでどんな感想を持っていたのかを全く覚えていないのが残念です。。。

さて、この本の内容はこんなコンテンツになっています。

はしがき
01 序論
02 科学研究の適正とは?
03 何をしましょうか?
04 科学者として進むための装備の仕方
05 科学における性差別と人種差別
06 科学者の生活と作法の特殊性
07 若い科学者と年長の科学者
08 研究の発表
09 実験と発見
10 賞と栄誉
11 科学の方法
12 科学的メリオリズム(改良主義)と科学的メシアニズム(救世主義)
訳者あとがき

で、内容を全く覚えていない私がいます…

でも、序論くらいはもう一度読もうと思って、読みました。すると、今でもそうだよなと思える内容があったので、それを紹介して終わりにしたいと思います。。。

序論に科学の範囲について書いてある箇所がしょっぱなが刺さります。

科学というのは、自然界をよりよく理解することを目的としたあらゆる探索的活動を指す。
そしてこの探索的活動は「研究」と呼ばれている。
しかしながら、科学的な活動や科学に基づく行動は、研究以外にもたくさんある。
科学行政、科学ジャーナリズム(重要さを増していく)、科学教育、多くの産業上の行為、特に医薬や加工食品や機械類などを生産する行為を監督することも科学的行動や科学に基づく活動である。


まったくその通りだと思う。科学的な行動というのは、もう広く一般社会に溶け込んでいて、科学的に考えることは大切なスキルだとも思う。

私はもう科学者ではないけれど、科学者として探索的活動をした経験は、仕事でももちろん役立っているし、普段の生活でも役立っている。コロナの情報に触れたときに、それが確からしいのかどうかといった視点で見ることができ、変な情報を掴まなくて済んだりもする。

科学に触れる機会があって本当に良かったなぁと、この本の序章の数行を読んだだけでも思う。

#若き科学者へ #メダウォー #科学 #スキル   

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