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「製薬業界のデジタル活用」に参加したメモ

昨日2021年5月9日日曜日の20時から、ホットなトピックについての勉強会「製薬業界のデジタル活用」がありました。

私は最初の2題しか聞くことが出来なかったのですが、とても勉強になりましたので、参加メモを残して置きたいと思います。

「製薬業界のデジタル活用」について

ちなみにどんな勉強会だったかというとこれ↓です!

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今回のアジェンダ(上記勉強会の告知より)は以下です。
私は「デジタルヘルス総論」「SaMDxPharmaに関する話題」に参加しました。

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ここから参加したメモになりますが、スクショはご法度だったので、言葉で説明するので、分かりづらいところがあると思いますが、ご容赦下さい。

デジタルヘルス概論のメモ

このパートはKAWAKUBOOさんが講演され、デジタルヘルスの整理をしてくれました。

製薬企業目線、大手事業会社目線、スタートアップ・VC目線という3つの視点からデジタルヘルスをまとめて下さいました。

デジタルヘルスとして、大きく5つの分野としてまとめている
予防、検査、治療、介護、病院システム

上記治療の中を2つの階層として表現
医薬品:創薬、治験、製造、プロモーション、社内イントラ
治療アプリ:クリニカルニーズ、システム開発、治験、プロモーション

<製薬企業目線>
・製薬企業は歴史的にほとんどのリソースを治療に注いでいたことから考えると、「予防、検査、治療、介護、病院システム」の全ての分野に製薬企業が進出しているとの話は、製薬企業とデジタルヘルスとの親和性の高さを感じるだけでなく、新しい分野での活路として捉えられているのだと思った。
・現状、製造や社内イントラという部分への参入が見られないが、R&Dフェーズでの活用が進んでいることは、私の肌感覚と合致していた。
・治療用アプリやAI医療機器等(SaMD)は、治療領域と合致すれば親和性は高く、既存リソースの活用が可能であるのはその通りだと思う。
・自社開発よりも提携やM&Aの方が先行していると私は理解しています。
・以前にKAWAKUBOOさんと意見交換をした際にも話したのですが、デジタルヘルスを進めるにはトップダウンが良いというのは、腑に落ちました。

<大手事業会社目線>
ほとんどの事業会社が予防と検査から参入し、ほぼほぼ失敗しているという話にはビックリした。自社アセットとの親和性が高い事業開発をするというのが鉄則というのは納得。
創薬への参入は、大化けする可能性があり、一番のおすすめとのこと。
製造への参入は、各製薬企業との密なパイプをつくる足掛かりにもなるとのこと。
・治療用アプリは、システムインテグレーター企業にお勧めとのこと
・基本的には、積極的に製薬企業やスタートアップと提携・投資・M&Aをしていくことが早道というまとめは、まさにそうだなと思う。

<スタートアップ・VC目線>
・こちらでも創薬がスタートアップにとって一番のおすすめ。もちろんサイエンスはしっかりしてないと話にならない。二番目のおすすめは、治療用アプリ。こちらは人と金がいる。
VCは、治験のリスクを下げるような事業に投資するのはあり。ロイヤリティファーマが好例だというので、調べてみたい。
・どこでマネタイズをするのかしっかりとした目利きが必要

ちなみに、KAWAKUBOOさんは今回の発表スライドをシェアして下さるので、見てみたいなぁ~って方は是非DMして見て下さい。

SaMDxPharmaに関する話題

このパートはSeiwa Hondaさんが講演され、SaMD(治療用アプリやAI医療機器等)についてSaMDをつくる企業から製薬企業へのメッセージという立場で話してくださいました。

SaMDは、疾病の診断、治療、予防に寄与するなど、医療機器として働くプログラムのこと(もっとしっかりと書かれていましたが、こんなイメージ)

一応、政策研ニュースを副読本としてリンクを貼っておきます。

・現在の日本では、2018年のEndoBRAIN承認を皮切りに、2021年1月現在で、本邦はAI医療機器は11品目承認済み米国では100製品以上が承認されているとのことで、日本で11品目もあるとは知らずビックリしました。
・記憶に新しいのは、AppleWatchの心電計やCureAppの禁煙アプリ
本邦では保険償還されるケースが少ないが準備は進んでいるとのこと
(承認されても、医療機器としての薬価が付いてないってこと?)

この点について本田さんからコメント頂きました。
Cureappだけが日本で保険償還されている。※厳密にはSaMDの名称が出る前に保険収載されたソフトウェアはいくつかあるとのことです。

医療機器の保険償還について分かり易い記事をご紹介頂いていますので、併せてお読みいただけると理解が深まると思います。【医療機器の保険適用上の評価の原則】という箇所を読むのをお勧めします。

SaMDの価値は大きく3つ:疾患の早期検出、治療効果の増強、副作用モニタリングなど
・製薬企業は、既存薬剤との組み合わせで、アウトカムを改善させるという視点が大事と話されていて、そこはかなり納得感がある
SaMDの事業化には、プロダクト毎の新しいビジネスモデルと社内外との協業が大切というスタンスは全くもって同感。医薬品事業の延長線上にはないと私も思う。
医療機器企業・IT企業・製薬企業がそれぞれの強みを持ち寄ることができると確かに強いと思う(できればだけど)。


今回の主催者のざつさんがnoteをまとめてくれるとのことなので、私が参加出来なかった部分を読むのが今から楽しみです。

実は、今月25日に「知っておきたいあの話 vol.6」デジタルヘルスの基本のキを開催(MICINの桐山さんにご登壇頂きます)するのですが、その前にデジタルヘルスの全体像を知ることが出来たのは本当に良かったです。

以下は、申込サイトなのですが、申し訳ないのですが満席となっています。どんな発表内容かはご覧いただけますので、ご興味があれば見て貰えると嬉しいです。

#デジタルヘルス  #製薬業界のデジタル活用 #全体像 #SaMD #話を聞くと早い 

この記事を読んでいただいたみなさまへ 本当にありがとうございます! 感想とか教えて貰えると嬉しいです(^-^)