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行列がやばいお店の話。

やぁ、いらっしゃい。今日も元気に頑張っていこっか。

土日から平日に日が変わる時。
切り替えが必要になる。

そのまま休日モードでのほほんと平日に臨む。
これはやる気が出ないよね。

だからこそ一気に思考切り替え、朝の時間は大事だよ。


テイクアウト店。


テイクアウトはお好きかな?

ここ数年で色んなお店がテイクアウトに乗り出している。
弁当、惣菜、粉もの。こういったものは王道。

中華、カレー、果てはラーメンまで。
いろんな提供方法を変えて、時代に適応する。

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やっぱし2020年のコロナの時代。
お客が来ないというのもイノベーションのきっかけだったね。

アナログなお店も、さすがにテイクアウトに乗り出す。
いろんな専門業者やコンサルが相談を受けたはずだよ。

店内利用だけでなく、様々な販路を探す。
今はどんな業界だって戦国時代だね。

総市場規模は1兆9,267億円ということもあり、簡単には落ちないね。

今回はそんなテイクアウト店のお話だよ。

人気のあるお店。


やたらと混む惣菜屋。
なんてお店近くにあるかな。

一時代前だと、某通りにあるコロッケ屋とか
長蛇の列を作り、どんどんと売れていく。

何て事もあったけど、今や昔の話。

ちなみに1個50円で、買う人は10個とか。
平均5個で1分3客。8時間ぶっ通しで20万オーバー。

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原価がどれくらいかは知らないけど、
かつての商店街は勢いがあったし、人気もある。

ただ、こんな低価格だと今の時代は厳しいよね。

人件費、材料費、光熱費、税。
全てが上昇していく中で、元が安い価格を据え置き。

なんて訳にはいかないよ。

そこでH氏は考える。

惣菜屋。


H氏は店舗型の惣菜屋を運営する男性。

といっても、夫婦で店に立ち製造と販売を行う。
駅から程近い立地に店舗はあり、横幅が狭く奥行きがある間取り。

周りはベッドタウン。

店舗ブースは大体3割。
仕切りを敷いて、先には製造工場になっているよ。

なかなか奥を見る機会はないけど、そこで調理スタッフが必死に惣菜を作って詰めていく流れになっている。

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対象のメインは主婦層になるが、時間帯によってはその限りでもない。

営業時間は朝9時から夜7時まで。
休日が月火と、やや多め。

実際には朝5時には工場にインして、多くの料理が作られる。

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惣菜、唐揚げ、サンドイッチ、お弁当など。
通常のラインナップで順々に作られて、ショーケースに並べられていく。

淡々と、スピーディに進められていくね。

ショーケースはこれでもかと積み上げられ、非常に賑やか。
通りがかりでも目を引くし、何なら信号待ちの車からでもよく見えるほどだよ。

時間帯によって行列が出来ることもインパクトを牽引している。
この行列こそ、H氏が仕掛けた戦略に他ならない。

行列。


量多めでお手頃価格。
このコスパの良さが人気の秘訣。

というよりも、地域密着のお助けに一役を買っている。

ただ、いつも安い多いっていうんじゃつまらない。
それなりに勢いを付ける意味でも、目玉商品を置きたいなぁという意見。

工場や店から出る機会が少なく、外部は何が流行っているのか。
この手の質問は結構あった。

相性が良さそうなものは分かりやすい。
いくつか提案する中で、ピンときたものがあったよう。

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割と韓国食がブームということもあり「キンパ」「チヂミ」はどうかしら?
という話になって、盛り上がる。

普通のものじゃつまんない。
キンパは少なくとも3種。チヂミは分厚く見た目がボリューミーなもの。

これらを12:00までしか販売しない。
という方向性で限定販売をする。

特にキンパは中身がぎっしりと詰まっていて、焼肉・プルコギ・卵。
周りの米部分が皮なのかと言わんばかりにボリューム満点、お得だよ。

12:00までしか販売しないので、残ったら賄い行き。
ダラダラ売らない。引き上げていく。。

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本数も毎日限定して作成。
全部価格は一律。卵は利益率が高いがギッシリ感が強い。

何だかんだ「コレ目当て客」が押し寄せる。
SNSでも勝手に広めてくれるというだけに、近隣住人以外にも人気。

時代柄、小さい店はアイデアで状況が一変することがある。
H氏のお店はいい例かもしんないね。

時間別。


昼になれば、ビジネス層が弁当を買いに現れる。
この流れは意外に14:00くらいまで断続的に続く。

少し一息ついて15:00頃に主婦層が。
夕方から閉店にかけては駆け込み層。

惣菜やお弁当という日配物はその日に売り切る。
19:00で閉めるのもそれより遅いと翌日用になりかねない。

食中毒とかも怖いからね。
最近では賞味期限にも時間を入力は欠かさない。

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18:00になると、一気に販売が加速する。
物によっては半額なんてものも出していく。

利益は失われるが、この時間までで収益を作っておく。
廃棄に回るのは避けたいというのが本音。

まぁ、とは言ったものの元々高くないのに半額。
必要以上に買ってるなぁって人は少なくない。

もうこうなったら自己責任さ。

9割方、毎日販売される。
閉店まで生き残ったものは仕方ない、廃棄に回る。

こんな感じで毎日混雑しているみたいだよ。

これから。


H氏は野心あふれるという訳ではない。

長年店舗に立って、常連さんや地域の皆さんに販売。
先行き不透明な世の中。

いつだって事業主は心配が尽きないものさ。

今はまだ好調に販売出来ている。
でも、やっぱし飽きるお客さんだっているし、スーパーに行けば惣菜は手に入る。

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定期的に求められる差別化の並。
仕事って続ければ続けるほど、新しい困難がでてくるものだよ。

H氏も不安なのさ。
いつか需要がなくなって回らなくなったらどうしよう。

そういう性格や思考は健全だよ。
いつまでもイケイケではいられない。

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私は、ある程度の付き合いで留める。
相手方の負担にならない範囲で相談を受けるくらいさ。

お店は今日も繁盛。
いつまでこの絵が見られるのか。

少し複雑な心境で、店の前を通過する。

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