【ショートショート】不思議な図書館。
朝の光が町を染める時間、朝活愛好家「たかし」は、日の出と共に起床し、身心を鍣えるルーティンをこなしていた。彼はこの日課を通じて、同僚たちに一歩先んじる活力とアイデアを得ることを目指していた。
一方、「ヨッチャン」が運営する電子書籍図書館は、ただの図書館ではない。入口を一歩越えると、訪れた者を異空間へと誘う不思議な空間が広がっている。そこは、書籍に込められた知識が具現化し、訪れる者に直接学びを提供する、まさに知識の海だった。
ある朝、朝活をに出かけたたかしは、その図書館に足を踏み入れることになる。彼は、平日の忙しい仕事の合間に、新しいアイデアやインスピレーションを求めていたのだ。
図書館の扉を開けた瞬間、たかしは信じられない光景に目を奪われた。目の前に広がるのは、文字が飛び交い、知識が形を変える異空間。彼は好奇心を刺激され、躊躇することなくその世界へと飛び込んだ。
異空間図書館での体験はたかしに大きな影響を与えた。歴史上の偉人たちと対話をしたり、未来の技術を体験したりするうちに、彼の視野は大きく広がる。まるで仕事の枠を超えて何かが出来るようになるのでは…。
職場でたかしは、まるで魔法を使ったかのように、他の同僚たちとは一線を画す提案やアイデアで注目を集めるようになる。彼の周りの人々は、たかしがどこでそのようなインスピレーションを得ているのか不思議に思っていたが、たかしは微笑みながらその秘密を胸にしまっておくだけだった。
そして、たかしは図書館を出る。
そこには広大な原野が広がっており、現代文明は既に滅びたかのような世界だった。振り返るとヨッチャンと図書館は既に消えている。
たった今感じていた職場の記憶は一体…そしてどれほどの歳月が流れてしまったのか。
慌てることはない、たかしは図書館で得た豊富な知識と経験だけはしっかりとその身に刻んでいた。
知り尽くした者による、何一つ失われた世界での旅が今、始まる。
…って話があるんだよ( '༥' )ŧ‹”ŧ‹”
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