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45歳すぎたら考えるべきこと~自省録抜粋~

『単純な、善良な、純粋な、品位のある、飾り気のない人間。正義の友であり、神を敬い、好意にみち、愛情に富み、自己の義務を雄々しくおこなう人間。そういう人間に自己を保て。哲学が君をつくりあげようとしたその通りの人間であり続けるように努力せよ。神々を畏れ、人を助けよ。人生は短い。地上生活の唯一の収穫は、敬虔な態度と社会を益する行動である。』

『肉体もまたがっしりかまえているべきであって、動作においても姿勢においても歪められていてはならない。なぜならば心が顔にある作用をおよぼして、これを理知的に優美に保つように 、身体全体の上にも同様なことが要求されるべきである。ただしこういうことはすべてわざとらしくては困る。』

どちらも「自省録」からの抜粋。全部達成するとおそらく出家状態。これこそ自分の目指す幸福への道であるとは言えないし思えない。現代に上記条件状態を具備する人間は存在しないと思う。

一方、習字のお手本のように「ストア哲学を参考に生活すること」を頭の中に掲げておけば、そのお手本の一部分や雰囲気を自分の生き方に取り込みやすくなる。

20-30代はがむしゃらに下品に生きるべきだと思うが、45歳過ぎたら「自省録」など古典を読んで「より良き大人」「より良き人生」について考え、自分を律する人生を目指す選択肢があってもいいのかもしれない。

まあ、そんなに計画的に生きることができる人は滅多にいないと思います。もちろん、自分も全く出来ませんでした。

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