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3行日記(福引券、寒波、チャックル)

十二月二十一日(木)、晴れ。

昼、今月に入ってから集めていた福引券を使って四回挑戦した。昨年は食卓を買ったときにゲットした大量の券を握りしめて挑戦したが、ほとんどポケットティッシュばかりで大したものは当たらなかった。会場に到着すると先客の女性がひとり。十回くらい回したようだが大量のポケットティッシュを渡されていた。今年は無欲でいこうと決めていたので、何の感情の昂ぶりも見せず、平常心でカラカラと回した。ポトリ、ポトリ、ポトリ。三回続けて白い玉。おそらくポケットティッシュだろう。四個目は……ポトリ。あ、青い。群青色の玉が転がっている。担当のお兄さんも、ざわついている。すると、ここから一枚引いてくださいと箱を渡された。右手を突っ込むと、折りたたまれた紙が何枚か入っている。がさごそかき回してひとつを掴み取った。おめでとうございます。斜め後ろの酒屋さんで景品を受け取ってください。京(みやこ)しぼりという日本酒が当たった。

夜、豚肉のピカタ、柿。チャックの散歩、きょうは寒波がやってきているらしく寒い。摂氏一度しかない。最大限の防寒を整えて外へ出た。北へ、暗く細い路地に入ろうとしたので、綱を妻に預け、私は出口に先回りして待っていようと思ったのだが、私がいないことに気づいたチャックは戻って探していたみたいだった。私の姿を見つけたチャックが体当たり。チャックルをぶちかまされた。線路を渡って戻る。途中で撫でたチャックの体が冷たかった。

明日は冬至だ。「ん」がつくものを食べよう。

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