見出し画像

3行日記(ずいき祭、活版印刷、化け猫)

十月一日(日)、晴れ。

昼、北野天満宮のずいき祭へ。秋の実りに感謝する秋のお祭り。野菜を飾ったお神輿があると聞いて見に出かけた。はじめに天神さんに行ったが、野菜の神輿が見当たらない。神社の人に聞いてみると、少し離れた御旅所にあるという。ひとまず、ひとさらさんのところでパンを買うことにした。約一年ぶりのひとさらさん。クリームパン、カレーパン、紅茶のスコーン、焼きドーナツ、クッキーを買った。その後、天神さんを抜けて、南へ。途中で、仏教の展示を見つけて寄ってみた。親鸞が浄土真宗を開いて八百年を祝うケーキとメッセージカードが飾られていた。その後、行きたいと登録していた古本屋に立ち寄って、二冊購入した。

ようやく御旅所についた。奥のほうにお神輿があった。屋根はずいきの茎で飾られ、側面には、ポケモン、ワンピース、ちいかわなど、最新のトレンドを取り入れたキャラクターを、野菜の皮などで作ったものが貼りつけられていた。奥にも、各町内で作ったお神輿もあった。神輿が飾られていたお堂の柱には、ずいきが縛られていた。

境内を出ると、何やら騒がしい。道路の端に寄ってと叫び声が聞こえる。もうすぐお神輿が通るようだ。花笠や、鉾、馬、雅楽などが順に通っていく。途中に獅子舞があらわれ、子どもの頭を齧っていくのだが、男の子が泣き叫んでいた。最後は、明治時代のものだろうか、スーツに山高帽をかぶった全身黒づくめの男性が、黒い馬車に乗って過ぎていった。

御旅所を後にし、JRの円町から丹波口へ。私たちはなぜか、よく丹波口に吸い寄せられる。お寺でひとり出版社の人たちがやっているイベントに顔をだす。その後、京都駅まで歩いていると、活版印刷の店を見つけた。手書きで変な顔が書いてあるシールを購入。その先を歩いていると、自由にお持ちくださいの棚があり、その横には怖い猫のイラストがあり、化けてでます、と書いてある。野良猫に餌をやらないように、という警告だった。

夜、キャベツとしらすのペペロンチーノ、グレープフルーツ、焼き栗。チャックの散歩、きょうはお祭り会場を避けて西の定番コースへ。だが途中でコースを外れて、南の区画へ遠回り。そうだ、かるた屋さんがあるね。来週に友人が訪ねてくるのだが、チャックの遠回りのおかげで地元の名所をひとつ思い出すことができた。チャック、ありがとう。しばらくいくと、おもちゃの犬をコロコロと転がしてお散歩させている、お祭り帰りの男の子と遭遇。チャックを近づけてみたが、本物の犬はちょっと怖そうだった。

#3行日記

この記事が参加している募集

3行日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?