見出し画像

風間俊介というジャニーズ兼俳優が好きだ


風間俊介さんが好きだ。

彼を初めて知ったのは2011年。
「それでも、生きてゆく」というドラマがきっかけだ。
そのドラマはかなりヘビーで、少年事件の被害者家族と加害者家族が様々な出来事をきっかけに交わっていく、という内容だった。

その中で彼は加害者である元少年役だったのだが、その元少年はサイコパス気質で、あろうことか被害者の母親の前で
「湖に浮かぶ〇〇(被害者の名前)ちゃん、綺麗だったなぁ…。だからお母さん、泣かないでください」
とか言ってしまうような衝撃的な役だった。

サイコパスを演じることは難しい。
やりすぎるとリアリティーが無くなるし、抑えるとサイコパス特有の猟奇性や残酷さが霞んでしまう。
彼はその点におけるバランスを取るのがとても上手い役者だと思う。
「こんな人近くにいるかも…」と思わせるリアリティーもあれば、「こんな人近くにいたら耐えられないな…」と思わせるサイコパス性もある。

何より素晴らしいのは彼の演じているときの「目」だ。
彼が普段バラエティ番組に出演している時はとても人懐っこい目をして、「僕は何も害なんてないですよ」とでも言いたげな目であるにもかかわらず、演技をしているときはそこから全ての光が消え、仄暗い目に切り替わる。
その目を見るたびに、何か深い闇に堕とされたような気分になり、同時に彼の演技力に酔いしれるのだ。

このように、とてもジャニーズ事務所所属のアイドルとは思えない彼だが、バラエティ番組では全く違った姿を見せる。

彼はとにかく良い人だ。正確には「良い人であろうと努力できる人」だ。
その言い方だと皮肉っぽく聞こえるかもしれないが、良い人であろうとすることは簡単なようにみえてとても難しいことだと思う。

常に人は楽な方に向かってしまう。周りに優しくすることは大変だ。そうしなければいけないことはわかっていても、ついつい自分を優先してしまう。電車で席を譲るべきだとわかっていても、そのまま座ってしまうとか、道を迷ってる人を見ても知らないふりをしてしまうとか、自転車を倒してしまって必死に直してる人を見ても手を貸せなかったりとか…。

けど、彼はきっとそうした時に率先して手を差し伸べられる人だと思う。実際のところは知らない。
けど、彼が「良い人であろうと努力できる人」であることは確かだ。

昔とあるドッキリ番組で、「もしドラマの現場でニセ監督が失礼な態度を取ったら風間俊介は怒るのか?」という企画があった。内容としては、とんちんかんな演技指導をしたり、途中で眠りはじめたりする、といったものだった。
ドッキリ番組にはやらせのものも多いだろう。また、彼も途中で気づいた可能性がある。
だからこの企画で彼が怒らなかったときも特にどうとも思わなかった。
けど、ネタバラシの際、「よかった、俺、監督が体調悪いのかと思ったよ、よかったドッキリで」と叫んでいるのを見た時、心底驚いた。
台本だとしてもこんなことを言うだろうか。
いや、もう台本でもなんでもいい。この人のようになりたい。そう心から思った。

ファンの妄想が過ぎる、と思われても構わない。
私は風間俊介という人をこれからも見続けることは変わらないのだから。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?