きみについておもうこと。

ぼくが日ごろ考えることは、驚くほどきみに満ち溢れている。それはきみ自身には殆ど責任のないことばかりで、しかもぼくが勝手に考えているだけだから、内容もとりとめのないものばかりだったりする。

今度野原の上で大きな深呼吸をして思い切り腹の底から笑うならいつがいいとか。

美術館へ出かけようかどうか、でもきみにLINEで中継もしたいからとか。

いやそれよりも買い物をして、似合うセーターのひとつぐらい欲しいじゃないかとか。果てはそれを着てどこへ出かけるのが相応しいのか、とか。

どんな景色の中でもそれらの想像はきみがいて、きみがいるが故にきみのことを連れて行きたい場所や、寄り道すべきカフェのある風景になっている。