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英語学習者が感じるフラストレーション:終わりは?

先日、シドニーで英語を教えている日本人の生徒さんからこんな質問を受けました。

英語を話したあと、いつも「さっきもっとこういう風に言えば良かったのに・・・」と毎回自分の英語力が嫌になります。こういうフラストレーションを抱くのはいつまで続きますか?

この生徒さんは、英語を話した後に、発音の間違いが伝わりにくくなったり、思い通りに表現できなかったりすることから、自己評価が低くなることがよくあると相談してきました。

このような状況に対するアドバイスは、結論から言うと、このフラストレーションは一生続くものですが、それは「向上心を持つ人」に特有のものです。

つまりどういうことかと言うと、↑のような質問が出てくるということは、その人はそれだけもっと上手く英語が話したいという気持ちが強いということです。

もっとペラペラになりたい、もっと綺麗な発音で話したい、などという「自分の理想」と「今の現状」を無意識のうちに比較してしまい、自信を失ってしまうんです。

特に日本人学習者の多くが英語力に対して高い理想を持つ傾向があります。帰国子女みたいな綺麗な発音、ハリウッドに出てくる俳優みたいにペラペラと流暢に話す姿を想像してしまい、それになかなか近づけない自分の姿にがっかりしてしまいます。

この文章は何を伝えたいかというと、英語学習においてフラストレーションを感じるのは自然なことであり、むしろその感情は自分の英語力をさらに向上させてくれるということです。

このフラストレーションですが、英語初心者の場合は非常に頻繁に感じやすく、中級者上級者と段階を経るにつれて少しずつ頻度は少なくなっていきますが、完全になくなることはほとんどありません。

むしろフラストレーションがなくなるというのは、自信を持って英語を話せるということであり、自己満足に陥る可能性があるため、それはある意味危険な考え方です。

このフラストレーション、上手に付き合うことができればさらなる英語力の向上につながりますが、付き合い方を間違えると自信の喪失や、英語学習を諦めることにつながる可能性があります。

なかなか厄介な感情ですが、今一度付き合い方を見直して、上手に付き合っていきましょう。

それでは今回はこの辺で。

See you next time!


【Buy me lunch. 】 (日本語訳:私に昼食をご馳走してください。笑)