見出し画像

筆魂 線の引力・色の魔力 -又兵衛から北斎・国芳まで- 後期 (すみだ北斎美術館)



前期に続き後期も行ってきたよ、筆魂🔥

前期とはガラっと展示が変わっていて楽しかったー!!!!!!

ちなみに前期のレポっぽいなにかはこちら ↓↓↓


さて、後期も岩佐又兵衛からスタート!!

岩佐又兵衛は狩野内膳や土佐派の絵師に絵を学んだと言われているらしいのね。
なのに『龐居士図』では、
「長谷川派の影響が指摘される力強い衣文線と足元の竹籠や松の繊細な表現の対比を生んでいる。」
とあって。
いきなりの長谷川派登場にマスクの中でにやにやしてしまった💕
狩野派と土佐派と長谷川派のいいとこ取りって感じ?
贅沢だなあ✨


、、なんて思いながら 菱川師宣の解説みたら
「狩野派・土佐派・長谷川派と伝統的な画法を雑食的に取り入れている。」と。
え、雑食的に?!?!
すごくない?!
雑食的に取り入れて、効果的に使い分けてるんでしょ?????
なんて贅沢な引き出しを持ってるんだ✨

その師宣の『馬上若衆図』は、馬の顔や筋肉の表現が狩野派の描法らしい。

画材とかどんどん進化していったんだろうに、画法は脈々と受け継がれていくもんなんだなあ。



落語や歌舞伎と同じように、浮世絵も江戸と上方では違ってくるんだね。
江戸のは、理想化された浮世絵美人らしい。
上方(京都)は、円山応挙の写生画のようにモデルさんの個性を写しとるかのような浮世絵だと。

文化の育ち方が違うからどのジャンルでも味が違うのね、上方と江戸。

祇園井特『花魁立姿図 平安』
歌川豊国『花魁立姿図 江戸』
梅林斎雪山『三味線を持つ芸妓 浪国』
京、江戸、大坂のそれぞれの美女を並べた三幅対の作品。
面白かったのはそれぞれの美しさはあれど、どの女性も紅をひいた下口唇の真ん中あたりに緑っぽい色を乗せているの。
これ、口唇を玉虫色に見せる「笹色紅」という当時流行っていた化粧らしい。
完全にグロスじゃん😳
当時グロスは上方とか江戸とか関係なく流行ってたんだなあ。

そうそう。北斎の『立美人図』もグロスしてた!
「笹色紅」💋✨



そういえば『竹林の七賢』をモチーフにしてる作品が面白かった!

勝川春章の『青楼遊園図』は七人で宴会してる部屋の襖が竹林模様。
さり気ない。

同じく春章の『竹林七妍図』は、タイトルからしてもう完全にパロディ。
さり気なさゼロ🤣🤣🤣
「妍」は「優美なこと」という意味だそうで、七人それぞれの美しさをもった女性が竹林に立っている。

こういうパロディ、当時は「見立て」という遊びだったんだそう。
自由で楽しいなあ、浮世絵✨


というわけで、後期も楽しかった!筆魂展!


すみだ北斎美術館の前の公園はまだまだ桜が咲いてたよ🌸

画像1




お腹がすいたので、すみだ北斎美術館から錦糸町にむかって少し歩いたところにある 北斎茶房さんでランチ。

画像2

画像3

ランチの和デリプレート美味しかった!
さらに美味しかったのは、こちら!!!!
↓↓↓

画像4

白玉杏あんみつーーーー!!!!!!!

もうさ、推し食材しか入ってない!!!!
寒天も粒あんも求肥も杏も黒みつもバナナも推しだから!!!
そして全部絶品だったーーーー💖


お土産に杏大福も買って帰ったよ。
良い一日だった🥰



そうだ!
すみだ北斎美術館の館内のペンチには、ソーシャルディスタンスを保つために北斎さんが直々に注意喚起を✨

画像5

可愛い💕


今年は 葛飾北斎 生誕260年ということで、5月からは映画「HOKUSAI」、夏には特別展「北斎づくし」もあるし、楽しみが盛りだくさんだね!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?