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筆魂 線の引力・色の魔力 -又兵衛から北斎・国芳まで- 前期(すみだ北斎美術館)

美術館を巡るようになって痛感したのが、気になっている特別展が前後期ものだったら、とりあえず前期は観ておけ!!!!ってことですね。

もたもたしていて後期だけ行って「前期も観ておけばよかったーーー😭😭😭😭😭」ってなること数回。学びました。気になるなら行く!!

ってことで、気になったので行ってきました!
『筆魂 線の引力・色の魔力 -又兵衛から北斎・国芳まで- 』前期✨

そもそも、、、、版画じゃないものを肉筆画というってことすら知らなかったワタクシにとっては、1から10まで新鮮な浮世絵ワールド✨

っていうか、岩佐又兵衛って荒木村重の息子なのね!!!!!荒木家は信長に一族皆殺しだったのに、よくぞ又兵衛を救い出してくれた乳母!おかげで舟木本を観ることができたよ乳母!しかも又兵衛の息子が等伯の養子 長谷川等哲 という説もあるらしいし、なんかいろいろありがとう乳母!!

そんなわけで岩佐又兵衛の「弄玉仙図」(旧 金谷屏風)からスタート!

又兵衛の「和漢故事説話図 浮舟」は、浮舟の困惑の表情が印象的だったなあ。

「寛文美人図」というのは、背景無しで1人立ち姿の美人の絵のことを言うのね。
写真スタジオの白バックで撮影してるモデルさんみたいなイメージかな。

歌川豊国の「三代目中村歌右衛門の九変化図屏風」も新発見だそう。
歌右衛門のキービジュアル大集合!ちゃんと顔が全部歌右衛門なのよ(当たり前)
こんなふうに自分の推し役者を書いてもらえたら嬉しいだろうなあ私は嬉しい。

凄かったのが、今回新発見だという
「青楼美人繁盛図」
葛飾北斎・勝川春英・歌川豊国・勝川春扇・勝川春周・勝川春好の合作!!
こんな大人数の合作ってあるんだね😳
しかもバランスがよくて一枚絵としてとても美しいの。仲良くなかったのでは?みたいな人も混じってるのに、、、さすがです!

又兵衛から菱川師宣、喜多川歌麿、歌川国芳と浮世絵の流れを見てきて、葛飾北斎を見た時に立体感が増した気がして、ちょっとびっくりした。
緻密な肉筆画を堪能させていただきました!!

今回初公開だったのが「合鏡美人図」

この美人画、2020年5月に芸術新潮の表紙で初出し、実物の展示は本展が初となる新出作品だそうです!!!お初~✨

この芸術新潮の前の号(2020年5月号)「特集 きものみち」のなかで、鈴木拡樹さんが合わせ鏡ではないものの同じようなポーズをしているグラビアが載っていて、1度本物を観てみたかったので、脳内で小躍りするほど嬉しかったです!
単眼鏡(借り物)でじっくりガン見しました😊

そして常設展でまたびっくり!
葛飾北斎って吉良上野介の家老の小林平八郎の曾孫なのね!!!!!!!

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吉良家サイド()のお人だったとは!!!!!

常設展めちゃくちゃ面白かった!
タッチパネルのパズルやクイズで遊びながら北斎の絵を見られるの、とても楽しい!
平日の昼間だから人も疎らで遊び放題だったけど、コレ子ども大好きだろうなあ😆
(そう言えば、岡田美術館も絵の解説の横に子供用の解説も並んでいていいなあって思ったよ)

最後に北斎最晩年に描かれた作品
「富士越龍図」が!!
これは、、、あれよ!!

この唐橋充さんのツイートにより、(私の中で)一躍有名になった「富士越龍図」。
本当に美しくて、観ることができてよかった。

うっとり「富士越龍図」を見た後、後ろを振り返ったら、心臓がとまるほど恐ろしい思いをしたのですが、気になる方はぜひ すみだ北斎美術館の常設展へGO!
(ヒント:蝋人形)←答えじゃねーか

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すみだ北斎美術館、変形してロボットになるのかなってくらいかっこよかったです!

やっぱり来てよかったーー!!!
気になる前期は行っとけ!は大正解✨
後期も楽しみ😊


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