自己肯定

自分に自信がとにかくない。
太っている上に顔も可愛くない。性格も悪いし卑屈。能力は低いくせにプライドが捨てられない。

子どもの頃からだった。毎年クラスが変わるごとに書かされてた自己紹介カードも、友達同士で交換し合っていたプロフィール帳も、いつも長所を書く欄でつまづいた。
「優しい」いやそれはない。
「まじめ」自分より真面目な人たくさんいるよ。
「几帳面」ずぼら中のずぼらだし。
「明るい」どちらかというと根暗でしょ。
こうやってどんどん否定の言葉ばかり出てくる。
今でもそう。就職では精一杯「良い子」を演じた。あまり良くないけど、嘘で固めた。

この自己肯定感の低さ、いや卑屈さは年を重ねるごとにひどくなっている気がする。
いつの日か友達にすら「彼女たちは優しいから私なんかと友達でいてくれてる」と思うようになった。
もちろんそんなことないと信じたいけど、どうしてもそう思ってしまう。もちろん口になんて出さないけど。
こんなに顔も性格も可愛くて、私生活も仕事も充実してる子たちが私と仲良くするメリットなんてない。優しいから友達でいてくれる。
失礼な考え方かもしれないけど、そう思ってしまう。どうしようもない。

恋愛に対してもこうだ。
「好きになってもらえるわけない」「私が男でも私みたいな女は選ばない」「こんな女に告白してくれる人は私のことが好きなんじゃなくて彼女と言う存在が欲しいだけ」「こんなブサイクに好かれても迷惑だよね」----。
どうしてもこう考えてしまう。

どうしたら治るんだろう。
自己肯定、自分を好きになる、自分に自信を持つ。
簡単そうで、とても難しい。

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