ありがちで特別な夜

最近なにをよんでもなにをみてもしっくりこない。自分の気持ちと今置かれている環境にもしっくりきてない。そういうときは大体、疲れているから映画を見なければいけない。物語に感情移入して、自分の考えを放置して物語に、別のものに視点をうつす作業。


わたしはだいたいいつも終わってから実感することが多い。この人がいればなにもいらない、と思った人とお別れしたとき。1週間くらいでけろっと立ち直って友人と夜中まで遊んでた。

そしてすぐに新しい人を好きになったとき、たいして好きじゃなかったんだなと思った。大切ではあったけど、父に恵まれず、たくさんの友人がいるのに疎外感を感じていたその人の一番の理解者になりたいと思っていただけなんだなって。

思い出は美化されるもので、その当時はつらくて仕方なくて苦しいものでも思い返すとその頃が恋しくて仕方ないことがある。

新しい場所に行くのが好き、ワクワクしてドキドキして、きっとわたしを今より素敵にしてくれるものだと思っていた。でもいつも振り返りながらだった、過去に引きづられながら新しい今をつらい苦しいと思いながら頑張ってこなして、終わってからあの時は楽しかったのか、幸せだったのかと思う。

自分にいいきかせてるだけなのかもしれない。どうでもいいことを考えて、考えて、自滅する。

一度潰れてしまうと戻ることが大変で、周りに気を遣わせるし、自分も大変。

だから潰れないように少しずつ力を抜いて休憩しつつ、おいていかれないように動いていかないといけないと思う。

誰かにおいていかれるというよりは、自分で思い描いた自分においていかれないように。

ただ幸せになりたいだけなの、普通に仕事がうまくいって、たまにランチやディナーに行って流行りの服やコスメが買えるくらい給料がもらえて綺麗な場所に住んで,愛する人たちが周りにいて。これがわたしの普通。

普通が一番難しい。幸せは気付くものだとも思う。今が不幸だというわけじゃない。

それでもこの当たり前の幸せで満足したくない。もっともっと、わたしの知らない幸せがあるはず。美味しいもの、美しい景色、一目惚れするようなお洋服、愛する人との目に見える幸せの形、尊い瞬間。

まだ夢を叶えたわけじゃない、だから進まなきゃいけない。