2005-07-04 13:37:30　　
くるみる地震参考情報ブログ　くるみる考える　から（一部改変）

火山学でいわれるところの火山性微動というものがあります。噴火活動などに先立ってマグマが動くときに地震計で特徴的な紡錘形の波形を作ることが知られています。ただ、体感でこれが火山性微動だ、と体験したことはありません。

これまでに地震の兆候である微動を観察している中で、偶然に火山が噴火する前に観察した揺れがあり、それが火山性微動なのではないかと推測しています。特徴としては直下型地震の特徴とは異なり、ぶよぶよとした、回転のかかったような揺れです。
この金曜日から土曜日あたりに、そうした揺れがあり（2005年７月当時）、直下型地震の微動ではないな、と思っていたら小笠原諸島の硫黄島近辺で海底火山が噴火しました。そこで、あ、やっぱりこれが火山性なんだ、と自分の中では確信が固まりました。というのは先立つ群馬県の浅間山噴火の直前に観察していた揺れが全く同じような揺れだったからです。回を重ねれば確信はさらに固まると思います。

地震学、火山学でいうところの火山性微動ではないのかもしれない、しかしそういう可能性も含めて観察を継続していきたい。