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舌痛症と確認

舌痛症を発症した当初の激痛だったカンジダ感染が去った後、粘膜が荒れるタイプの口内炎になっている。


上あごの前方にあるギザギザした部分は、ツルツルした粘膜が再生しないままで、サラサラしたお肌のような状態になっている。


今は痛みはないが、舌を上あごに付けた時に苦味がしたり、カーっという灼熱感を感じている。


「舌のこの違和感の発生源は何なんだ?」


とついつい気になって、上あごのギザギザしたところを舌先で確認するのが癖になっていることに気づいた。


舌の粘膜がしっかりした状態ならこのギザギザした部分を舌先で確認したところで何も問題ないと思う。でも、私の弱った舌先の粘膜は、上あごのザラザラを何度も確認してしまうとハゲてしまい、確認するたびに調子が悪くなってくる。


上あごのザラザラを舌先で確認すると、気持ち的にも落ちてくる。まだ治ってないな、気持ち悪いな、もう治らないのかな、確認するたびに舌先が調子悪くなるな、なんて改めて確認したって、いいことはない。どうせ一朝一夕に治るものでもないし、確認して悪化することはあっても、治ることはない。


メンタルの状態は痛みの感じ方に影響するので、なるべく前向きに持っていくためにも、上あごや舌の違和感をあえて確認するような行動はとらない方がいい。


痛みの確認行為
滅入った気分、不安な気持ちは痛みを敏感にし、楽しい気分、安心感は痛みを鈍感にさせます。
‘痛みの敏感さ’に影響するものは他にもいくつか知られていますが、重要なものの1つに「痛みへの意識の集中度」があります。意識が痛みに集中する思考や行動パターンは痛みを敏感にし、意識を他のことに拡散させる思考や行動パターンは痛みを鈍感にさせます。すべての慢性疼痛で、このことは当てはまりますが、痛み部位に明らかな問題のないタイプの痛みでは、特にこの傾向が強まります。

かわたペインクリニック心療内科


ということで、上あごの正しい位置に舌を置くよう心がけつつも、上あごのザラザラを舌先確認することを1か月禁止することにした。


実は舌痛症を発症する以前にも、似たようなことがあった。奥歯周辺が歯肉炎になったとき、ついつい舌で歯茎を触ってしまい、潰瘍ができてしまったことがあったが、1か月間、舌先で確認することを我慢し、1か月後には潰瘍はきれいに治っていた。


今のところ1週間、上あごのギザギザを触らないようにしているが、舌先で確認しないことで違和感に鈍感になっていき、忘れられる時間が増えてきた。


ところで、口内炎に効くとされる漢方薬「茵蔯蒿湯」を2週間程度飲んだあたりで、唾液が出すぎて会話に影響するようになったと同時に、胃の痛みが出始めたので服用をやめた。漢方薬って体質を変えるので、服用をやめたところで唾液が止まらず・・・。

茵蔯蒿湯エキス細粒30包


もともとは、とある古い論文で効果が確認されていた「半夏瀉心湯」という漢方薬を入手していたが、口の渇きがある人は向かないということで飲まずに取っておいた。唾液が出すぎる今だからこそ服用してみたところ、唾液の過剰分泌は治まってきた。漢方薬、意外と効くからこそ、使いこなせる自信がないので、あまり長期に服用しないようにしたい、と思いつつ今飲んでいる。

ツムラ漢方半夏瀉心湯エキス顆粒 10包


それから、最近は舌の位置を調整し、舌が歯に当たらないようにしている。最初は慣れない位置に舌を当てることの違和感もあり、舌が疲れたりしたが、1週間もすれば、正しい位置でもうまく舌の力を抜けるようになり、だいぶ慣れてきた。何より舌が歯に当たらなくなることで、舌に歯型がつかなくなったし、舌のビリビリした違和感が大幅に減った。舌の違和感を忘れられる時間が増えてきたのは、舌位置の調整も一役買っていそうだ。


「with舌痛症でも、明るく生きる」という今年の目標どおり、完璧に治らなくても、気にせずいられるならそれでいいと思う。

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