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舌痛症になりやすい性格

私は以前に、口腔カンジダ症による激痛の舌痛症にかかり、感染の治癒後も舌と上あごの粘膜が荒れている。これまでに医師からは舌痛症・口腔灼熱症候群・粘膜が荒れるタイプの口内炎(カタル性口内炎)などの診断をもらっている。

舌痛症になって間もなく丸2年、現在は舌を上あごに付けた時にヒリヒリする程度なので、この闘病も終わりに近づいている感がある。このnoteには、なるべく舌痛症のことだけを書くと決めているので、病気を通して知りえたこと、おかしいと思ったこと、辛かったことは、当事者であるうちに書いておこうと思っている。

舌痛症について調べていた初期の頃、違和感を感じたのは「舌痛症になりやすい性格」だ。複数のウェブサイトで「まじめ・几帳面・完全主義・執着気質」などの性格的傾向があると言われている。自分が舌痛症になったのは、完璧主義でしつこい性格だからなのか?と自分の人間性を疑ってしまった。


いや、でも私はかなり大雑把な性格で、別に完璧主義でもないし、几帳面ではまったくない。どこかで舌痛症の人に性格的傾向の統計でも取ったのだろうか?と思い論文をいくつか読んでみたが、舌痛症の人を調査し「心配性な人が多い」と結論付けた論文しか見つけられなかった。健常者と比較していないので、決めつけのように感じられた。


気になって「〇〇という病気になりやすい性格」はほかにもあるのか?と思い、調べてみた。

  • 舌痛症:まじめ・几帳面・完全主義・執着気質

  • 胃潰瘍:神経質・几帳面・ストレスをため込みやすい・気が利く

  • うつ病:まじめ・責任感が強い・完璧主義・道徳観が強い

  • がん:ストレスをためやすい・いい人・我慢強い


こうして挙げてみると、生真面目な日本人で上記のような病気になりやすい性格傾向に一つも当てはまらない人はいないと思う。誰にでも当てはまるような性格占いを見ているようだ。


私のような口内炎が原因の舌痛症の人が病院に行って「気にしすぎ」と言われたら、納得できず食い下がるケースも大いにあると思う。舌痛症患者にこのような性格傾向があると言われ出したのは、「気にしすぎ」と決めつける医師に「これは気のせいではない」と食い下がった患者がいて、「舌痛症患者=完璧主義でしつこい」という風評が医師の間で広まったのではないかな。


そんな風に診断の際の資料に書かれていたら、患者の訴えをまともに取り合わない医師が増えてしまいそうだし、実際に私も何件かの病院で気にしすぎだと言って帰されてしまった。

こんな風にnoteにまとめている時点で粘着していると言えなくもないが(笑)、私は、病気によって性格を決め付けられたくはないし、決めつけることはできないと思う。ストレスや我慢のない人なんていないし、病気にならない人もいない。人間何かしら我慢しながら生きているもの。


このような根拠の乏しい決めつけは、信じるに値しないと思っている。

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