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ドライマウスからの唾液過多

ダッシュボードで確認したら、最も読まれている私のNote記事はドライマウスに関する記事だった。


ドライマウスと「ガム無限ループ」


思い返せば1年前に発症したドライマウスは本当に辛かった。この記事が多く読まれているということは、同じ辛い思いを経験している人がけっこういるのかもしれない。人と会うときに口が渇くとうまく話せなくなるので、事情を話してからガムを口に放り込んでいたことを思い出す。

歯科医院で調べた唾液分泌量の検査では、ギリギリ健常なラインだったので、当初はガムを噛んで口の渇きをしのぐように言われた。そこでガムなしでは生活できない辛さを書いたのがドライマウスと「ガム無限ループ」だった。

この記事で紹介した五苓散という漢方薬は、私のドライマウスに効いているのか効いていないのかわからないけどやっぱり少し効いている、という感じだった。西洋薬だと、鼻炎薬で鼻がバッキバキに渇いたり、逆に唾液を分泌する薬は滝のように唾液が出て困るなんていう書き込みも見かけたので、五苓散のように穏やかに効いてくれるというのは、悪くはないと思う。

五苓散

悪くはないんだけど、「口が渇く」から「口がちょっと渇く」に改善した以上の変化はなく、2か月飲んだところで服用をやめたと記憶している。

その後、「口がちょっと渇く」小康状態をキープしていたが、3か月前頃に口内炎に効くという漢方薬「茵蔯蒿湯」を1週間程度飲み続けたところ、唾液の分泌量に劇的な変化が訪れた。

茵蔯蒿湯エキス細粒30包

この薬は完全に私のドライマウスを治した。それだけなら喜ばしいところなのだが、唾液が出すぎて人と会話がしづらくなってしまったのだ。私の唾液腺を蛇口に例えると、ポタポタからジャーっと出るようになった感じ。

色々他の分泌液もドバドバ出るようになったみたいで、胃痛もし始めたので、怖くなり10日ほどで服用をやめた。漢方薬は、体質そのものを変えるので服用をやめても効果が持続する場合があるようだ。「茵蔯蒿湯」の服用をやめても唾液過多はすぐに収まらず、1か月くらい続いてようやく遅れて収まってきた。

現在はというと、ドライマウス発症前より唾液が多い感じがして気持ちが悪い。もしかしたら唾液の分泌量が元に戻ったけれど、ドライマウス時代に唾液を飲み込まない癖がついてしまったのもあるかもしれない。

さらに舌痛症(口内炎)で口の中がツルツルせず、ザラザラしていて少し味もしていて常に口の中が気持ち悪い。午前中・人と会話しているとき・食事・ハミガキの時だけが違和感を忘れられる幸せな瞬間だ。

ドライマウスと唾液過多(気味)、両方経験したが、比べるとやはりドライマウスの方が辛かった気がする。唾液がちょっと増えるくらいなら、唾液を頻回に飲み込むことで対処できる。一方、ドライマウスは水分・ガムを口に入れないとどうにもならないのが自分にとってはより辛く感じた。ドライマウスだと歯垢が増えやすかったのは少し嫌だったけど、なにより口腔カンジダ症になり、舌が真っ赤になったのはいちばん辛かった。


最後にありきたりになるが、ドライマウスには糖尿病や甲状腺疾患などの病気が原因の場合があるようなので、悩んでいる方は検査をおすすめする。私の場合は思い当たる一番の原因はストレスで、あとはイソジンガーグルを一時期使っていて検査結果には表れなかったが甲状腺が弱っていたかもしれないことだった。


ドライマウスを克服したという経験談はあまりネットで見つけられない上に、ストレス性のドライマウスは命に別条がないため医師も真剣に取り合ってくれず、ひとりで悩んでいる人も多いのではないかと思う。私の今の状態は完璧ではないので漢方薬をおすすめするわけではないが、この記事が同じ悩みを持つ方の参考に少しでもなればと思う。

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