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舌痛症とセファランチン

私は粘膜が荒れるタイプの口内炎にかかっており、正しいかはわからないが それを舌痛症と呼んでいる。

舌痛症は、病院に行っても治してもらえる気配がなかった。口の中は気持ち悪いし、あきらめもつかないし、どこかに奇跡的にこの症状を消し去ってくれる画期的な治療法は存在していないのだろうか?と思って、舌痛症治療に関する医学論文を読んでいる。1か月前、こんな興味深い論文を発見した。

今回われわれは,口腔扁平苔癬,アフタ性口内炎,口腔白板症などの口腔粘膜疾患および舌痛症に対しセファランチン(R)による内服療法を行い,臨床的効果 の検討を行ったので報告する。

(中略)

試験薬剤および投与量,投与法
セファランチン(R)として20mgを連日朝夕食後,分2で投与した。

(中略)

総合改善度
各症状の改善度を総合的に評価した結果,口腔扁平苔癬83.7%,アフタ性口内炎83.0%,口腔白板症80.0 %,および舌痛症77.8%であった。

口腔粘膜疾患および舌痛症に対するセファランチン内服療法の臨床的効果の検討(1994年1月)

これと同様の論文は他にも複数ネット上で確認できた。どれも8割前後の改善度のようだ。興味がわいてきて、セファランチンはどんな薬かを調べたところ、一般的に円形脱毛症で処方される薬のようだ。

成分(一般名):セファランチン
概説:
アレルギーを抑えたり、血流をよくするお薬です。
作用:有効成分は、ツヅラフジ科植物のアルカロイドです。抗アレルギー作用のほか、血流促進作用、免疫機能増強作用、さらには、造血機能の改善作用などが知られています。これらの作用から、円形脱毛症や白血球減少症に適応します。
副作用:副作用は少ないほうです。

おくすり110番

生薬由来のため漢方薬のような薬らしく、副作用が少ないようだ。さっそく個人輸入で入手し、10日前に届いてから1日3mg服用している。論文だと1日20mgだったが、安全のため、まずは少量からスタートした。


アロエも続けているから、どこまでがセファランチンの効果かはよくわからないが、多少良くなっている気がする。ただ、論文でも1か月で「改善」とは書かれていても「完治」とは書かれていないから、過剰に期待はせず、気長に継続してみるつもりだ。


ところで、今日ご紹介した論文では、セファランチンが舌痛症、口腔扁平苔癬、口内炎に効くという内容だ。


舌痛症は脳の誤作動と言われることも多い。一方、口腔扁平苔癬、口内炎は炎症性疾患と言われている。舌痛症もこれら炎症性疾患と同じような薬が効くとなると、舌痛症も何らかの炎症が原因で起こっている可能性も十分にありそうだ。


ここからは私のボヤキだけど、舌痛症は口内炎の一種の可能性があるのかもしれない。舌痛症の原因が脳の誤作動だとか、几帳面で完璧主義な人がなりやすいとか言っている医師は、こういう論文も読んでみて欲しいな。

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