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舌痛症のことを話した話

私は以前に、口腔カンジダ症による激痛の舌痛症にかかり、感染の治癒後も舌と上あごの粘膜が荒れている。医師からは舌痛症・口腔灼熱症候群・粘膜が荒れるタイプの口内炎(カタル性口内炎)などの診断をもらった。


病気や愚痴などのネガティブな話題は嫌がる人もいるので話す相手はちゃんと選ばないといけないとは思うが、悩み事は人に話すと心が軽くなる。今日は舌痛症のことを、周囲の人たちに話したときのことをまとめてみようと思う。


私はあまり人に心配をかけたくない強がりタイプなので、舌痛症のことを話すときは短めに悲壮感を感じさせない程度のテンションで話すことが多い。このnoteも、いつもそんな感じのスタンスで書いている。


まずは初期段階で、夫や子供たちに舌が痛くてなかなか治らないと話をした。「病院行った?」「口内炎じゃないの?」「それって移る?」くらいの反応だったと思う。尋常じゃない痛みに自分自身ものすごく心配していたが、普通に仕事や家事もこなして会話もできていたので、家族はあまり心配している様子はなかった。


ただ、当初ファンギゾンシロップという抗生物質で口の中を除菌していたあたりは、家族からすると大変そうに見えたかもしれない。除菌後イマイチ治っていく気配が感じられなかった頃、内心は絶望に似た感覚を抱えていたが、心配をかけないようにと、あまり舌痛症の話はしないでいた。話しても月1回あるかないか程度だったと思う。たまに家族に舌が痛いと話すと、「え、まだ痛かったの?もうとっくに治ったと思ってた」と驚かれたりした。


最初の頃は、友人や実家の家族とは舌痛症が治ったら会おうと思っていた。ところが、なかなか治らないので、痛くてもいいやと会う予定をちょいちょい入れるようになっていった。近況を聞かれて、舌が痛いとか、ドライマウスだとかの話をすると夫や娘たちよりも、友人や実家の家族の方が驚いて「大丈夫?!ガンじゃないの?」と心配された。「まぁそのうち治ると思う、大丈夫、大丈夫」と、強がりな性格なのであまり心配をかけないように明るくふるまっていた。


私もアラフィフなので、実家の家族も友人も、ほとんどが体に心配な部分を抱えている。私が舌痛症の話をすると、たいてい相手も体の心配事を共有してくれる展開になり、いろいろな病気トークで盛り上がったりした。お互いに心が軽くなったと思う。


私が舌痛症の悩みを相談した人から、私もそうかも?と後から相談されたこともある。前回noteにまとめたような初心者の方へのアドバイスを話した。悩みごと相談って、意外と相談相手の役に立つこともあるから、たまには周りに甘えてもいいよね。

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