はじめに

この夏の自由研究の記録です。ちょうどいいお題が出ていたので参加することにしました。

はじまりは後悔。小学生時代の夏休み、まともに自由研究をやらなかったことがずっと心残りでした。当時好きだったことは、手芸と算数。その2つを使って、長年の”夏休みの宿題”を片付けました。

題材はビスコーニュ。ビスコーニュとはフランス語で「いびつな」という意味。たしかに直線的ではない立体が不思議な形です。

今回は正方形15枚をつなぎ合わせた15面体のビスコーニュで、できあがりサイズの予想と実際のサイズを比較し、作品を計画するときにサイズを予測する公式をみつけよう！という研究です。

文字だけで読みにくかったら、文末の画像からご覧ください。

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刺繍の公式をみつけよう　ー15面体のビスコーニュー

1.目的

作品をつくるときにできあがりサイズを予測するための公式をみつけたい！

2.材料

・布：Zweigart Cashel(28ct.)　col.101 Antique White
・糸：#25 Anchor col.1036、#25 DMC col.Blanc
・その他：ボタン2つ
※図案サイズ：22ct.×22ct.

3.方法

・15面体ビスコーニュの高さは、1面の対角線と同じ。
・15面体ビスコーニュの周囲の長さは、1面の対角線5枚分。

　→ここから、できあがりの高さと直径を予想できるのでは？

4-1.＜できあがりサイズの予想＞

1面の図案サイズ：22ct.×22ct.のとき、
28ct.の布でつくったら、できあがりサイズはどうなるか予想してみよう！
※√2=1.4、円周率=3.14、1インチ=2.54cmで計算しています

★1面の1辺の長さ
22ct.÷{(28ct.÷2)÷2.54cm}≒4cm
★1面の対角線の長さ（＝作品の高さ）
4cm×1.4＝5.6cm
★作品の周囲の長さ
5.6cm×5=28cm
★作品の直径
28cm÷3.14≒8.9cm

＜＜＜予想：直径 8.9 × 高さ 5.6 cm＞＞＞

4-2.＜実際つくった作品のサイズ＞

・ボタンをつける前　直径 9 × 高さ 6 cm
・ボタンをつけた後　直径 9 × 高さ 5 cm

＜＜＜ほぼ計算通り！！＞＞＞

4-3.＜逆算はできるの？＞

Q.同じデザインで直径35cmのクッションサイズをつくりたい！何ct.の布を使えばいい？

35cm×3.14÷5÷1.4=15.7cm
(22ct.÷15.7cm)×2.54cm≒3.55ct.

A.直径35cmの15面体ビスコーニュをつくるには、次のカウントの布が必要！
・織糸1本でクロス：3.5ct.の布
・織糸2本でクロス：7ct.の布
・織糸4本でクロス：14ct.の布
・織糸8本でクロス：28ct.の布

5.まとめ

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①◯ct.の布でつくったとき、作品の直径×高さは？

★1面の1辺の長さ
　(図案1辺のct.数)÷｛(◯ct.÷1目の織糸の数)÷2.54cm｝
★1面の対角線の長さ（＝作品の高さ）
　1辺の長さ×1.4
★作品の直径
　1面の対角線の長さ×5÷3.14

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②直径◯cmの作品をつくりたいときに必要な布のct.数は？

★1面の1辺の長さ
　◯cm×3.14÷5÷1.4
★必要な布のct.数
　(図案1辺のct.数÷(1面の1辺の長さ)×2.54cm×1目の織糸の数

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6.今後の課題

意外と計算通りできあがることがわかったので、今度は本当に直径35cmの15面体クッションがつくれるのか、実際に制作して確かめたい。

7.参考文献

図案：La passion des biscornus／Aurelle

おわりに

...合っているでしょうか。

刺繍する人なら難しくない計算ですよね。でもちょっと手間だし、公式があると便利だなと思いました。布の種類によっても違うし、自分の作品1つで結論づけているので信憑性は自信ないですが、、それはまた次の課題。おいおい他のサイズでも試してみたいです。

最初にInstagramに投稿するときには少し勇気が必要でしたが、意外とみなさん好意的に受け入れてくれて嬉しかったです。もちろんそんな大層なものではないですが、ほかにもやってみたい「刺繍の自由研究」があるので、いずれ発表できるように続けていきたいです。

はじめてのnote！！最後まで読んでいただきありがとうございました♡

#学問への愛を語ろう #算数がすき #刺繍 #刺しゅう