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ちょっとした出来事で英会話を出来る様になりたいと思った話


学校に遅刻して、電車に乗っていた。

電車に乗車。

2秒後、その電車が止まった。

緊急停止。

暫くして、アナウンスが入る。

「情報が入りました。先発電車で異常な音を認めたため、現在、電車と線路の安全確認ををしております。」

アナウンスによると、僕が降りる予定の駅とその次の駅の間で異常な音が認められたそうだ。

僕が降りる駅は、二駅先だが一駅先で先発する電車があるんじゃないかと思い一駅先で降りた。(一駅先は、大きな駅です)

先発の電車を見つけ、僕はその電車に乗り込む。

その時だった。

「すいません、〇〇?」

と、カタコトで聞かれた。
〇〇に入るのは、地名の名前だ。

僕は、頷いて

「ええ、行きますよ」
と、応える。
「ありがとございます」
と、またカタコトの日本語が帰ってきた。

そして、長身の男性と綺麗な女性二人の三人組が乗り込んできた。

それで終わりだと思った。

でも、問題が発生したのである。

〇〇というのは、地名の名前で駅の名前は別名だ。
調べてみると、東京の浜松町駅と大門駅みたいな感じで駅は繋がってるけど違う名前みたいな感じ。

つまり、〇〇駅はこの路線にはないのだ。でも、〇〇自体には到着する。
駅の名前は違うけど…

僕は、これをどう伝えればいい?

取り敢えず、三人組の女性の一人が近くにいたので声をかけた。

「〇〇に行かれるんですよね?」

すると、困ったような顔をして女性が笑った。
どうやら、彼女は簡単な日本語を知ってるだけで聞き取るのは出来ないようだ。
彼女はスマホを取り出し、文字を打つ。

〝私韓国人なので、日本語分かりません。〟

やっぱりか…

仕方なくカタコト英語で伝えたが、伝わらない。
すると、彼女は文字を打った。

〝この電車は、どうして止まったのですか?〟

先発の電車で、トラブルがあったとカタコト英語で伝えた。
彼女はもう一度手を動かした。

〝この電車はいつ出発しますか?〟

「I don’t know」
こう答えたのは、覚えている。

すると、電車が再開するというアナウンスがなった。
僕は、彼女のスマホを借りて、
「今、出発しますよ」
と、音声認識をさせた。

すると、彼女は喜んで席に座っている長身の男性に
「オムニ、…」
と言っていた。
長身の男性は彼女のお兄さんだったようだ。

「☆☆駅で降りて下さい」
と、僕は音声を翻訳を借りて言った。

「okey」
と彼女が言い、翻訳で、
〝本当に、あなたは親切で可愛い人ですね。〟
「think you!」
〝高校生ですか〟
「yes」
「oh,fights!!」

僕が先に降りる際には、
〝さようなら〟
と、スマホを見せて笑ってくれた。

素敵な人だなと思った。
電車で30分ぐらい待ったのが、なかったぐらい心地良い気分で学校に向かう。

そして、同時にちゃんと僕が喋れたら口で喋れたのかな?と思い悔やむ。

嗚呼、英会話出来る様になりたい!
そしてもう一回、あの人に会って話したい、と。



ご清覧、ありがとうございました


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