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なんでこんな時に(北海道その1)

 不幸は、まるで連鎖反応のように次々と起こる。 地震の影響でキャンセルした新潟行きの新幹線チケットを払い戻し、家路についたその時、ツイッター(X)で衝撃のニュースが飛び込んできた。羽田空港で飛行機が炎上しているというのだ! ちょっと待ってくれ、私が持っているのは羽田発新千歳行きの航空券。これからどうなるんだろう。
(2024年1月訪問 北海道1日目)

羽田空港C滑走路に横たわる事故機

 運行情報をあれこれ調べても、行きの航空券は払い戻されるものの、帰りの分は対象外らしい。どうやら、覚悟を決めて飛ぶしかないようだ。(しかし、飛行機が離陸する頃になって、帰りのフライトも払い戻し対象になったとの発表があった)

 何度も飛行機の撮影で訪れた羽田空港。今日は飛行機に乗るために来た。C滑走路が使えず、D滑走路からの離陸となった。フラップ全開、エンジンは轟音を立てて全力で推進する。身体がシートにぎゅっと押し付けられ、さあ、いよいよ楽しい離陸の瞬間だ。

快適な空の旅

 新千歳空港への到着は、予定よりも1時間近く遅れた。時間がないのに、荷物をピックアップし、コインロッカーに預け、JRのチケットを引き換えて指定券を手に入れ、快速エアポートに駆け込む。到着してからわずか30分だった。

新千歳空港に1時間遅れで到着

 特急とかち号は意外と混雑していた。指定席を取っておいて正解だった。ほぼ満席の状態で南千歳を出発し、白銀の大地を滑るように加速していく。左手には、新千歳空港のレンタカーが大量に停まっているのが見える。広大な駐車場を過ぎると、そこはもう北海道の大自然。果てしなく広がり、一面の白い雪が大地を覆う。

北の大地 一面の雪景色

 追分駅で普通列車を追い越す。石勝線は単線非電化で、信号場が多く、多くがスノーシェッドで覆われている。トンネルも多いため、景色を楽しむ区間は少ない。それに、すでに夜が訪れ、外は何も見えない。

 新夕張、占冠(しむかっぷ)、トマムと、雪深い駅で停車する。対向列車の行き違いで少しずつ遅れが生じる。トマムはスキー客で賑わい、多くの人が降りていった。

帯広に到着

 終点の帯広は高架駅だ。外の空気は冷たいが、北海道のそれは澄んでいて、深呼吸すると心地よい。今夜は帯広で一泊することにした。

帯広駅は雪の中


移動の経路

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