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怒り新党名問答#1 ヤンキーから更生した兄ばっかりが褒められる!

僕には昔ヤンキーだった兄がいます。今は更生して普通のサラリーマンになっていますが、親はそんな兄を「よく頑張ったね」と褒め、持て囃します。私は正直納得いきません。ずっと真面目でいた僕の方が大変だったし、頑張ったはずです。グレなかった僕の方が偉くないですか?

人生で一番好きで一番観た番組。
マツコ&有吉の怒り新党
のちのテレビ史において、2010年代は「マツコ有吉時代」と呼ばれる事は明白でしょう。そんな時代の寵児たちが共演した番組がこの怒り新党です。
2011年4月6日から2017年3月29日の約6年間放送され、その後は現在も続く「かりそめ天国」へと繋がっています。

怒り新党は、視聴者(有権者)から送られてくる投稿メール(怒りメール)に対して、マツコ・デラックスと有吉弘行が怒っていいかどうかを判定していく番組です。名物コーナーである「新三大◯◯調査会」で知っているかたもいるでしょうが、今回は割愛させていただきます。

本日は今でも毎週のように録画を見直している怒り新党マニアの僕が、好き勝手に語らせて頂きたいと思います。

怒り新党の中では人生の指針になるような名言や名問答、名場面が産まれました。番組放送が終わった今でも心から離れない、そんな名メールを紹介していきます。

本日の名メールはこちら。21歳 男性 大学生からのメールです。

僕には昔ヤンキーだった兄がいます。今は更生して普通のサラリーマンになっていますが、親はそんな兄を「よく頑張ったね」と褒め、持て囃します。私は正直納得いきません。ずっと真面目でいた僕の方が大変だったし、頑張ったはずです。グレなかった僕の方が偉くないですか?

このメールを聞いたマツコの第一声はこちら。

「親といえどもさ、人間と人間の勝負な訳だからさ、印象に残んなかったって事だよ。いい思い出も悪い思い出も含めてやっぱ兄ちゃんは、なんかこう、ひり出した子供だっていうさ、実感があるわけよお兄ちゃんに対しては。いい子だったんだろうけどなんか引っかからなかったんだろうな母ちゃん所に。もう出てくるときもスポーンッて出てきたんじゃないの?お兄ちゃんはもう出てくるときから引っかかりまくってたのよ。でもそれはそういう人間の勝ちだから。世の中は。」

この言葉はひどく胸に刺さりました。兄弟に対して感じた事はありませんが、友達や同級生に対して近い思いを持ったことが僕自身あります。学校で人に迷惑をかけないように生活をしていた自分に比べて、校則違反を行い、授業をサボり、反抗的な態度を取っていた生徒の方が、卒業するときに学校の教師との絆を感じました。(なんか僕にはあっさりしてました。)僕のこのケースは教師と仲良くなりたいとは思っていなかったので問題はありませんでした。ですがこのメールの投稿者のようにその対象が親や恋人に向いた時、とんでもなく大きな悩みのタネになり得ると思います。

マツコの話を受けて夏目ちゃんがこう返します。

「それってでも血が繋がっている親子同士でもそういうことってやっぱりあるんですかね?」

マツコは返します。

平等っていうのはないだろう。親子だろうがなんだろうがさ、本当に平等な世界ってのはねぇーよ。絶対差別はある。


この世界、迷惑をかけないように生きていく事が正解なのでしょうか?社会インフラが充実し、1人でも生きていけるようになった世界だからこそ、人に迷惑をかけながら、その先にあるコミュニケーションを通して深い絆を生み出していく方が、最終的に多くの人と深く関わりあう良い人生になるのかもしれないな、と思わせる名メールでした。

以上。明日も何卒。




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