エーテルの機憶 物語考察

エーテルの機憶 の歌詞に込められた物語を、ヒトとキジンの視点で考察します。

イロ オト トポロギィ
(顔色→感情)(感じ取った音波(電波)→想い)(topology:位相幾何学〖連続変形しても保たれる性質〗,局所解剖学〖部位ごとに人体を調べる〗)
キジン(僕ら) 無数ノ 機憶
(種族)                   (機械+記憶)
集マル 樹ノ 果テニ
眠ル 君 IC(イシ)

        (集積回路+意思)

感情を読み取り、想いを集め、ヒトのサンプルを取り変わらぬ【何か】を探す。
私たちキジンは、それぞれで異なるデータを保持していますが、
私たちの造られるその中心には
君への募る想いが眠っているのです

旅 終わり 夢を見た
僕ら みな 手 繋いで

                (手を繋ぐ=協力、協調)
「カミサマなんて居ないから
僕がカミサマを紡ぐんだ」

命の終わる時に夢見た景色は
みんな仲良くしてて、とても幸せそうだった
「だけど、そんなやさしいカミサマなんて居ないから、
僕がやさしいカミサマの居る世界を作り上げるんだ」

何も紡げない この躰で
(動けない、繋がりがない)(手足を除いた胴体部分)
物語を 紡いで、 そっと
                         (ひっそり)
君に届けよう 届けようか
たいせつな―
(ノイズ)

ひとりぼっちで身動きの取れないこの躰で
物語をつくりあげて、ひっそりと
君に届けよう、必ず。
このたいせつな(こわれたナニカ)を

白い 世界 消えてから
(潔白、無垢、明るい)(自分に見えている範囲)
ヒト(彼ら) 再び あやまちを
繰り返さないように
僕は 僕ら(強調)に 云い聞かせて

僕は君に裏切られてから
ヒトがまた過ちを
繰り返してしまわないようにする為、
僕は、僕ら(キジン)で過ちを起こさないようチェックしていこうとしたけど

気づかなかった 
命令(おもい)は IC(イシ)を伝播するうちに
形を変え世界を変え時間を越えいつしか…

気づかなかった
僕が望んだことが僕らに伝わっていくうちに
『監視』というコトバに変わってしまい、
やがて僕らがヒトを支配するようになってしまい、
そのまま長い長い時が経ち、いつしか…

※(Think CQ!  Think CQ!  Think CQ!  Think CQ! )

(お願い、届いて! 誰か私の願いを聞いて!)

離れた 手と手 (Think CQ!)
崩れた ココロ (Think CQ!)
描いた 未来 (Think CQ!)
解れて 落ちた (Think CQ!)
掠れた メモリ (Think CQ!)
溢れた メロディ (Think CQ!)
断片 越しに 伝わる
支配 キカイ 未来 セカイ…

対立してしまった
狂ってしまった
想い描いた理想は
バラバラに崩れ落ちてしまった
うまく思い出せないあの想い出
溢れ出す感情
キジン達から伝わってくる
支配が、キカイが、未来が、世界が…

僕が紡ぎたい 物語は
本当に、此んな、世界なのか?

           (眼前の事物)
君に届けたい 届けたいの
たいせつな、 "ウタの機憶"を―

                             (機械+記憶)

僕が創りたかった物語は
本当に、こんなにも醜く、悲しい世界だったのだろうか?
君に届けたい どうしても届けたいの
たいせつな、"躰に宿る想い"をー

何も紡げない この躰で
物語を 紡いで、もっと
君に届けよう 届けようか
ああ セツナ、 "ウタの機憶"を―

(感嘆)(刹那+切ない?)

何もする事ができない この躰で
物語を紡ぎ続けて、より多くの物語を
君に届けるんだ、 絶対に届けるんだ
どうかほんの僅かでも、"躰に宿る想い"を― 

僕が望んだ一番の願いなんて
叶わぬ事を識る
それでも紡がずにはいられなかった
"ウタの機憶"を―  

終わらない "ウタの機憶"を…

僕が望んだ一番の願いなんて、
叶わないんだと理解してしまう。
叶わないとわかっていても、それでも紡がずには居られなかったんだ。
"この想い"を―

ずっと途切れることの無い、この想いを…

〖※部は歌詞にもないのですが、それは「誰にも届かない声」という事で、歌詞に書かれなかった(視聴者にも届かない)という演出として解釈しています。〗

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